| ラッセル車みたいなフロントスポイラーを装着 |
6月24日に開催される「パイクスピーク」に参戦する車両をホンダが披露。
今回はNSXはじめRDX、RDX Aスペック、TLXの4台構成となっています。
ホンダは今年で7年連続の参戦となり、2016年はNSXを二台参加させていますが、そのうちの一台をNSXの開発担当者自らが運転しクラス優勝を飾るなど、華々しい戦績を挙げていますね。
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RDX、TLXも参加
RDXのうちの一台は「ライトチューン」で、エキシビジョンクラスへ出場。
内装を剥がして軽量化を施し、パワートレーンを強化している、とされています。
もう一台のRDXはハードチューンが施されて2リッターターボエンジンは272馬力から350馬力にまでパワーアップ(タービンとインタークーラーを変更している)。
さらに48ボルトハイブリッドシステムを装備し、SH-AWDを持つのはノーマル同様ですが、その設定を変えて「後輪より」のトルク配分になっている、とのこと。
TLXもエキシビションクラスを走るそうで、エンジンは3.5リッターV6、500馬力。
LSDや専用エアロパーツを装着しており、軽量化も施されているようですね。
こちらのNSXは「タイムアタック1」に登場。
これまでパイクスピークに参加してきたNSXに比べてもアグレッシブな外観を持っており、大きなフロントスポイラーとリアウイングが特徴。
ターボは大きなものへと置き換えられ、エンジン特性とSH-AWDもパイクスピーク専用セッティングに変更済みだそう。
基本的に「上り坂」だからか、リアウイングの角度が通常のレーシングカーとは異なって「ちょっと上向き」ですね。
パイクスピークはこんなレース
パイクスピークはアメリカのコロラド州はロッキー山脈の中にある山の一つで、これを頂上めがけてぶっ飛ばすというアメリカらしいレースが「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム」。
初開催は1916年で、じつに100年以上の歴史を誇る競技であり、世界中から猛者が集まることでも知られます。
日本からだと「モンスター田嶋」の参加が有名で、なんと前人未到の9回も優勝を記録(次はロッド・ミレンの5回)。
他に優勝者だとセバスチャン・ローブ、アリ・バタネン、ワルター・ロール、ロマン・デュマ(2連覇中)の名も。
ちなみにアリ・バタネンが1988年にドライブしたマシンはこれ。
ほかのマシンも同様にラッセル車みたいなエアロパーツを装備している、という印象がありますが、今回のNSXやRDXも同様のエアロパーツを装着しており、F1とは異なってエアロパッケージが「1988年(もしかするともっと前からも)からあまり変わっていない」こともわかります。
パイクスピークのスタート地点は標高2,862メートル、頂上は4,301メートル。
その標高差1,439メートルとなっており、気温(燃調に関係する)や路面状態の変化が大きいために経験が要求されるレースとしても知られますね。
アメリカでは非常に人気があり注目度も高いため、アメリカでのセールスを有利に進めるには「必須」の競技でもあり、そのため今回フォルクスワーゲンはエレクトリックレーシングカー「I.D.R.」でパイクスピークに望み、「フォルクスワーゲンの電気自動車は優れる」ということをアピールする計画を持っているようです。
ホンダ(アキュラ)もNASCARで活躍するトヨタに「対抗する」という意識があり、パイクスピーク参戦を継続しているのかもしれませんね。
VIA:ACURA