| マクラーレンがカスタムしたダッジ・ヴァイパーが販売中 |
ダッジ・ヴァイパーの中古車両が販売中。
ただしこれは「普通の」ヴァイパーではなく、なんとマクラーレンがチューン/カスタムしたワンオフモデル。
これは「ASC Diamondback Viper(ダイヤモンドバック・ヴァイパー)」として知られるもので、2006年にデトロイトにて開催されたイベント、「アメリカン・スペシャルティ・カーズ=ASC」にてお披露目されたものだそう。
ボディカラーはアークティック・ホワイト・パール(アメリカ人はパールホワイトを好むと言われる)、アクセントはブラックそして”マクラーレン・オレンジ”。
ホイールはワンオフのメッシュデザイン(19インチ、鍛造)。
車高は3センチダウンしている、とのこと。
リアはカーボンづくし。
エキゾーストシステムは交換され、「クワッド(4本)テールパイプ」に。
フロントバンパー、フロントフェンダー、サイドステップ、サイドグリル、フロントフード、ルーフなど、ほぼ全てのボディパネルが交換され、「見た目はヴァイパーそのもの」ではあるものの、全く異なる印象も受ける一台ですね。
エンジンは8.3リッターV10、出力は615馬力。
キャブレター風インテークの「向き」がバラバラな理由は不明です。
紛れもなくマクラーレンが手がけたことを示すバッジ。
販売価格は3300万円ほどですが、すでに生産を終えたヴァイパーにマクラーレンというプレミアムが乗り、さらにワンオフ、走行距離の少なさ(120キロくらい)を鑑みるに「相当に価値の高いコレクターズアイテム」だと言えそう。
マクラーレンは過去にこんな車もカスタムしている
なお、意外やマクラーレンは過去に市販車をカスタムしたことがあり、こちらはメルセデス・ベンツSLRマクラーレンをマクラーレンがカスタムしたもの。
ベースはメルセデス・ベンツSLRマクラーレンのハイパワーバージョン「722」で、エンジンそのものは変わらないまでもマクラーレンのカスタム部門「MSO」が外装をカーボンに置き換え(MP4-12Cの面影が見える)、足回りをチューンしたというのがその内容で、25台のみが存在する、と言われます。
メルセデス・ベンツSLRマクラーレンに「マクラーレンが直接カスタムした」モデル存在。12億円で販売中
そしてこちらはなんとマスタング×マクラーレン。
249台製造の予定であったものの10台しか製造されず、内容としてはもとの5リッターV8エンジンを2.3リッターターボへと換装。
見たところフレアフェンダーを持ち、大きく変更されたボディワークを持つようです(ボディカラーはマクラーレンオレンジ)。
これらが販売された時期はまだマクラーレンによるロードカービジネスが展開されておらず、マクラーレンは「他社とのコラボ」に収益への道を見出していたのだと思われますが、すでにロードカービジネスでじゅうぶんな利益が出ている(と想像される)今、もう二度とこういったコラボは実現しないのかもしれません。