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ちょっと考え方を改めた。日本車らしさとは何かを考えさせられる、レクサスRCに乗る

投稿日:2015/01/31 更新日:

レクサスRC(RC350 Fスポーツ)に試乗。
全長4695ミリ、全幅1840ミリ、全高1396ミリというサイズですが、見た目はその数字よりも大きく見えますね。

DSC03138

最近のレクサスはデザインが突き抜けており、ISやNXなど、非常に個性的なものが多くなっています。
とくにISはセダンという本来であれば普遍性が求められるものに対して非常にアグレッシブなデザインを与えており、そこは高く評価したいと思います(はじめて実車を見たときは驚いた)。

そして今回のレクサスRCですが、これまたさらに突き抜けたデザイン。
レクサスが「アヴァンギャルド・クーペ」と呼ぶデザインは、まさにアヴァンギャルドという言葉のほかは適当な言葉がないほど。
試乗車は「Fスポーツ」なのでなおさらですね。
なおエンジンはV6、出力は318馬力。トランスミッションは8段ATです。

ざっと外観を確認して室内へ。
レクサスNXではやや座面サイドサポートの張り出しが気になりましたが、レクサスRCでは丁度良いくらいに感じます(車高の関係)。
シートは相変わらず座り心地が良く、収まりが良いですね。

そしてお馴染みのエンジンスタート前の音楽ですが、やはりこれはいつ聴いても心が洗われるようです。
なお、この音楽は三種類から選ぶことができ、そのうちひとつはリラックスというよりも躍動感のあるものでした。

エンジンをスタートさせ走り出そうとしますが、ここでひとつ気づいたのは「パーキングブレーキが足踏み式」であること。
レクサスNXでは電気式で、これくらいの価格帯であれば電気式パーキングブレーキが標準になってきていると考えられ、「アクセルペダルを踏めば自動でブレーキリリース」と考えていただけにちょっと驚きでした。
これはこの車唯一と言って良い「気になるところ」ですね。

ドライブフィールですが、これはちょっと不思議な感覚で、ステアリングやブレーキ、加速はダイレクト感が無いのに、ハンドルを切ればちゃんと曲がり、ブレーキを踏めばちゃんと止まり、アクセルを踏むとちゃんと加速するわけです。
しかしながら、そこにはフィードバックがほぼ感じられないわけですね。
言い換えると、これはまるでゲームで車を操作しているような感覚です。

そこでぼくは考えたわけですね。
たとえばドイツ車であれば、エンジンの回転数が伝わるようになっており、回転計を見なくてもある程度の回転数が分かります。
アクセルペダルを踏んだ、踏みしろに応じて加速し、アクセルで速度をコントロールするのも容易です。
ブレーキも同様で、踏力によって止まり方を調整できます。
もちろんステアリングも同じですね。
そこにはフードバックと、ステアリングホイールや各種ペダルがエンジンやブレーキ、フロントタイヤと直結しているというダイレクトな感覚、そしてフィードバックがあるわけです。

ぼくはこれを当然と考えていたのですが、ふと思ったわけですね。
ちゃんと操作に応じた反応を示すのであれば、ダイレクトさやフィードバックはなくてもいいんじゃないか、と。

レクサスRCは上述のようにフィードバックが希薄で、しかし操作に対する結果は正確です。
室内は静粛そのもので、エンジンの回転数も感じることはありません(吸気音は”サウンドジェネレータ”で室内に入るようになっている)。
要は車のことを気にせずに「操作」だけしていればきちんとそれに車が応えるわけですね。

日本社はガソリンが満タンでも空でも姿勢や加速に差異はありませんが、欧州車は敏感に差が出ます。
国産車の場合は、車と人との間に介在する部分が欧州車とは異なるということになりますが、「入力(人の操作)」と「出力(車の応答)」が同じなのに、その間のものが国産車と欧州車では異なる、ということですね。

なお、日産GT−Rでも同様の印象を受け、これは日本社独特の文化かもしれない、とふと思ったわけです。
そのため、レクサスRCや日産GT−Rは欧州車と同列に語るべきではなく、「レスポンスが」とか「フィードバックが」という比較は無意味なんじゃないかと考えたわけですね。
どんな条件下においても、たとえドライバーが曖昧な操作をしたとしてもしっかりと求めた結果を出す、しかしフィードバックを返すわけではない、というのはなんとなく「脳ある鷹は爪を隠す」というか「無言実行」のような奥ゆかしさを感じます。

欧州車に比べて柔らかすぎるとも感じられるシートも同じ考え方によるものと思われ、今まで欧州車と同列に国産車を判断していた考え方を改めねばなるまい、と反省した次第です。

日本車は現在世界では苦戦を強いられていると言ってもよく、欧州車とくにメルセデス・ベンツ、アウディ、BMWには対抗が難しく、下の方からはヒュンダイなど韓国勢に価格攻勢をしかけられており、将来的には中国車も脅威になる可能性もあります。
そんな中、「日本車とは何か」、壊れにくく安価なだけ、というイメージではなくて、こういった欧州とは異なる価値観を持っていること、それがこれからの自動車社会には必要になるのではないかということをもっと周知できれば、国際的な競争力も増すのではないかと思いました。

出力=車の応答が同じであればドライバーは操作が楽な方が良く、そう考えるとレクサスRCは非常に優れた車と言えるでしょう。
RC350 Fスポーツで678万円という価格は安くはありませんが、本革シート、バックモニタ、プレミアムオーディオ、シートヒーター、19インチホイール、各種ドライビングアシストが装備されていること、そしてその独創的なデザインを考えると、高い買い物ではないように思います。

今回の試乗では非常にたくさんのことを考えることになりましたが、「考えさせる」車はなにか特別なものがある、と言って良いと思います。

なお、ざっと見積もりを取りましたが、プリクラッシュセーフティシステム64800円、三眼フルLEDヘッドランプ113400円、ブラインドスポットモニター64800円、クリアランスソナー43200円、フロアマット39700円、ETCセットアップ2700円と諸費用を含め、総支払金額は743万円。
もともとオプションをつけるものが少ない上に(ほとんど最初から付いている)ソナーやLEDヘッドライトは欧州車に比べると非常に安く、そのために車両本体価格と総支払金額との差がさほど大きくならないところも国産車の特徴ではありますね。

最近ぼくは安全性というところにけっこう重きをおいていて、次に車を購入することがあれば、各種ドライビングアシストや、ブラインドスポットモニター、ミリ波レーダーといった装備が充実しているものを選びたい、と考えています。
とくに事故をしたり危ない目に遭ったわけではありませんが、普段乗る車は距離を走るだけに「もしも」を考えたいですし、一度そういった装備を持つ車を体験すると、やはり自分の車にも備わっていてほしい、とは思います。

ボディカラーについてはマーキュリーグレーマイカが良さそうですね。
ぼくは元来メタリックグレーがさほど好きではありませんが、レクサスRCやレクサスNX、そして最近のメルセデスのようにプレスラインが鋭角的で、かつ複雑な凹凸と曲面で構成されるボディの場合、濃いめのメタリックカラーの方が似合うように思います。

最新の試乗レポートはこちらにあります。

 

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