■駄文(日々考えること)

「絶対儲かる」情報商材を売るカリスマたちの車はなぜレンタカーなのか

2018/11/12

| ”絶対儲かる”は絶対にない |

Yomiuri Onlineにて「”1日10万円稼げる”の宣伝通りには儲からないワケ」という記事が掲載。
要約すると、「必ず儲かる」として簡単に1日10万円稼げる方法などを情報商材として販売するビジネスが横行しているが、実際はそのとおりに儲からない、というもの。

ただ、ぼくがこの記事で注目したのは「必ず儲かる」と人びとに信じさせるために使用されているのが高級腕時計や高級外車であるというくだりで、そして高級外車については「”わ”ナンバーのレンタカーであることも多い」とライターが指摘していることです。

なぜ儲かっているのにレンタカーなのか

以前からお金儲けのノウハウを販売するという情報商材の販売は横行しており、以前はインターネットオークション、最近だとTwitterやFacebook、LINE等のSNSでも多数見られると思います。

Twitterだとやたらプロフィールに「儲かっている」ことを記載している場合がありますが、これはほかのSNSでも同様。
「自由」「時間」「海外」「お金」というキーワードが入っている場合はだいたい情報ビジネス関連だと言ってよく、「稼いだお金で時間に縛られず自由を満喫。夢は海外移住」などと記載されていればまず確実にアウトだと思います。

とりあえず「怪しい」アカウントには一定の傾向があると考えていますが、それだけ「一定のキーワード」には訴求力があり、それにひっかかる人も多い(だからそれらキーワードが使用されている)、ということなのかもしれません。

 

ブログについても同様で、さもアフィリエイトで儲けているような感じで記載していて「20◯◯年◯月ブログ開設→20◯◯年◯月→月収5万円達成→20◯◯年◯月→月収100万円達成」と記載しているようなケースもたいてい情報商材に関連していると考えていて、いかにも儲かるという雰囲気を出して「セミナー」へと集客するという手法が多いようですね(そういったブログに限って、PVを調べると大したことはない)。

いずれの場合でも、「儲かっているように見せ、設けるノウハウを売る」のがそのビジネスモデルということになりますが、そのための演出用小道具、とくにSNSにおける客寄せツールが「高級腕時計と高級外車」。

ただ、上述のように記事では「高級外車はレンタカー」、そして「高級腕時計はアップの写真がなく本物かどうか判別不能」とも指摘しており(すべてではない)、つまりはそういった「お金儲けのプロ=カリスマ」の信憑性に疑問を呈しています(フリー素材を使用していることも多い)。



お金は一朝一夕にして得られるものではない

ただ、それでも「見せかけのカリスマ」に人気が集まるのもまた事実で、宝飾品やスーパーカーに吸引力があるのも事実。
先日もニューヨークで開催された投資セミナーの前にスーパーカーを並べ、参加者の欲望を掻き立てるのに用いられたという件が報じられたのは記憶に新しいところですが、これらはレンタカーで、実際にレンタカー会社によると「こういった需要は多い」とのこと。

そして、世の中には本当に成功した人や企業がたくさんあるのも確か。
ヒットを飛ばしたミュージシャンを見て「あんな風になりたい」、活躍スポーツ選手を見て「自分もそうなりたい」と思うのは結構だと思いますが、多くの人はそのミュージシャンやスポーツ選手が「スポットライトを浴びるまでに」どれだけの苦労を経験し努力を積んできたかを知る由はなく、ただ成功した姿だけを見て「自分も」と考えるケースが大半なのかもしれません。
脚光を浴びたその一日の前に、どれだけの人しれない苦労を積んだ日々があったか、ということですね。

情報ビジネスもこれに似ていて、成功した(ように見せかけている)人の華やかな面だけを見せて「自分もそうなれる」と考える人びとの心理を巧みに利用したものだと考えられ、虚像の上に成り立ったビジネスだと言いかえることもできます。

これは虚像にお金を払わせる人びと、虚像にお金を払う人びと双方がいるからこそ成り立っていることになりますが、ぼくの経験上だと「そう簡単にお金を儲けることはできず、ウマい話など絶対にない」と考えていて、楽してお金を儲けることを考える時間があれば、その時間を実際にお金を稼げることに多少なりとも費やすべきなのでしょうね。

VIA:Yomiuri online

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

-■駄文(日々考えること)
-, , , , ,