| 世界に一台、マニュアル・トランスミッションを持つフェラーリ599GTBベースの「599GTZ Nibbio Zagatoが販売中 |
2007年に9台のみが製造されたといわれる、フェラーリ599GTBをベースにした「599GTZ Nibbo Zagato」。
そして今回、その中のうちの「唯一のマニュアル・トランスミッションを持つ」個体が現在中東(ドバイ)にて販売中。
なお599GTZ Nibbo Zagatoのマニュアル・トランスミッション搭載車が売りに出されるのは今回が初めてだと言われ(以前にも販売されていたような記憶はある)、そしてその価格は約1億6000万円という設定です。
この個体は2017年にザガートによって改装が施されたとのことで、細部がアップデートされているようですね。
ザガートはツートンカラーやシルバーが得意
この599GTZ Nibbo Zagatoのエンジンはフェラーリ599GTBの6リッターV12をベースにし620馬力を発生。
なお、フェラーリ599GTBそのものは2006年に発表されており、「最後のマニュアル・トランスミッションを持つV12モデル」としても知られます。
そしてマニュアル・トランスミッションを持つフェラーリ599GTOは中古価格では1億円を超えることもあり、そしてそこへ「ザガート」という希少性が加わればこの「1億6000万円」という価格も妥当なのかもしれません。
↓こちらがそのゲート式マニュアル・トランスミッション
この「NIBBIO」が何を表すのかは不明。
思い当たるのはレーシングドライバー、かつエンジニアとしても知られたジョヴァンニ・ルラーニ氏が製作した「ルラーニ・ニッビオ(1935)」ですが、年代的に符号せず、別の「NIBBIO」かもしれません。
インテリアはブルーにホワイト。
ホイールはフェラーリ伝統の「5スター」ですが、その形状はオリジナルだと思われます。
かつてのレーシングカー風なフロントグリル。
「ZAGATO」の「Z」があしらわれたシート。
エンジンはフェラーリ純正のままで、おそらく手付かず。
ルーフはザガート特有の「ダブルバブル」。
テールランプは透過式LEDで、全体的にレッドに光り、ウインカーはその中央に「縦」へと光ります。
このリアウインドウ形状も「ザガートならでは」ですね。
そして優美なシルエットもザガートならでは。
フェンダーのエンブレムはオリジナルに改められていますが、別途ケース入りにて「フェラーリ」エンブレムも付属します。
599GTZ Nibbo Zagatoは動画でも見ることができる
こちらがドバイ在住のユーチューバー、スーパーカー・ブロンディさんが599GTZ Nibbo Zagatoを実際に試乗してレビューする動画(マニュアル・トランスミッションは操作しづらそう)、「Why This Car TRIPLED In Value!! 599 GTZ」。
ザガートは他にもこんな車を作っている
なお、ザガートはフェラーリ以外にもベントレーやランボルギーニ、アストンマーティン、アルファロメオ等、名だたるメーカーとつながりが深いカロッツェリア。
過去には「ベントレー・コンチネンタルGTZ」というクルマも製造していますが、ボディカラー、リアウインドウのデザイン、「9台」という限定台数、「GTZ」のネーミングなど、今回の599GTZと共通点の多いモデルでもあります。
そして最近ではランボルギーニ5-95 ZAGATOというクルマも。
かなりレアな「Prana Z-One」が過去に販売されたことも。
アストンマーティン・ヴァンキッシュとのコラボレーションも有名ですね。
そしてザガート博物館は見応えありそう。
VIA:Tomini Classics,Supercar Blondie