すでに発売は発表済み。生産先が決まらないまま発表していた?
スーパーカーの発売を計画していた中国のQiantuですが、今回カリフォルニアのマレン・テクノロジー(Mullen Technologies)社とパートナーシップ契約を結び、第一号となる「K50」をアメリカ国内にて生産する、と発表。
このK50はまずアメリカ国内の法規に適合するように設計され、2020年にアメリカにて発売を開始するとのことですが、最初の発表は2014年なので、生産にこぎつけるまでに6年を要したということになりますね(本当に生産ができるのであれば)。
スペックはいまひとつで、見るべきものは特にない
なお、このK50は2018年8月に発売が行われていたわけですが、今回別途「生産」が公表されたということは、2018年8月の発売時にはまだ生産元が決まらず、「見切り発車」だったのかも。
ただしこのQiantuにかかわらずエレクトリックスーパーカー/ハイパーカーはこんな感じで先走ることが多く、そしてそのほとんどは「生産に至らない」という状況です。
しかしながら今回は製造を行う会社まで公開されており、それを考慮すると「実際に生産して発売する」可能性が高いとは思われるものの、まだまだ予断は許さない状態。
ちなみにスペックとしては「アルミ製フレームにカーボン製ボディ」を持つとされ、出力は402馬力だと公開されています。
なお、以前に公開されていたスペックとしては190馬力を発生するモーターを2つ搭載して合計で380馬力を発生し、「ブースト」機能を活用することで個々のモーターは218馬力(最大で436馬力)にまでパワーアップ。
最高速度は時速200キロ、0-100キロ加速は4.6秒、一回の充電あたり走行可能距離は380キロ(60km/hくらいで走れば510キロ走行できるらしい)、というもの。
そのほか公開されている内容だと、LEDヘッドライト、19インチホイール、ルーフにはソーラーパネルを装備、といったところ。
インテリアだとヒーター/ベンチレーション付きシート、ヒーター付きステアリングホイール、オートエアコンといった快適装備を持ち、メインのメーターは10.1インチデジタルディスプレイ、そしてインフォテイメントの操作は15.6インチディスプレイにて。
そのほかは音声認識による操作や4G接続、Wi-Fiホットスポット機能や6スピーカーを持つオーディオシステムを備える、と発表されています。
なおアメリカでの価格は不明ですが、中国国内での価格は1300万円ほどだと報じられており、アメリカでの価格もこれに近いものとなりそうですね。
ただし、今回そして以前に公表されたスペックのままだとその内容は特に目を引くものではなく、価格以外に訴求力はない、といったイメージ。
よって、発売にこぎつけたとしてもセールスとしては成功するとは思えず、前途は多難かもしれません。