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こんなコンセプトカーもあった。スバルR1ベース、インプレッサのエンジンを搭載した「プロドライブP2」。発売されれば600万円程度、GT-Rのライバルになり得たクルマ

2019/01/04

デザイナーはマクラーレンP1を担当したピーター・スティーブンス

プロドライブが2006年に発表したコンセプトカー、「P2」。※コンセプトカーとは言っても完全に動作し走行できる

プロドライブ自体はレーシングカーコンストラクター(公式サイトはこちら)でに分類され、もともとの設立がアリ・バタネン氏のコ・ドライバーを務めてきたデビッド・リチャーズ氏ということもあり、主にWRC参戦用のマシンを製作してきたことでも知られます。

しかしながらオフロードだけではなくサーキットにおいてもその強みを発揮し、スバルのほかアストンマーティン、ルノー、B.A.R.ホンダ、BMW、MINI、フォード、アルファロメオとの提携でも有名ですね(ル・マンでタイトルを獲得したこともある)。

「わずか」345馬力ながらも高い戦闘力を発揮

そしてこの「プロドライブ P2」もまたラリーで得た経験を反映させたもので、エンジンそのものはスバルの2リッター(水平対向4気筒)ターボ。
出力は345馬力、トランスミッションは6速マニュアル、駆動方式は4WD、0-100キロ加速は3.8秒(この出力、そして登場年を考えると異常に速い)、最高速度は280km/h。

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ターボには「アンチラグシステム(ターボラグを解消するために、アクセルオフでもタービンを回転させておく)」を備え、これはまさにWRCからのフィードバック。

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加えて「ATD」と呼ばれるアクティブデフ(センター、リア)も装備してアンダーステアもターボラグ同様「ゼロ」に抑えられているとされています。

ボディデザインはマクラーレンP1のデザイナー

なお、外装デザインはピーター・スティーブンス氏。
マクラーレンP1のデザインで知られる同氏ですが、マクラーレンP1とは異なるエッジを多用したデザインに仕上がっています(わざわざ同氏を起用したあたりも、やはり市販を前提にしていたと考えられる)。

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なお、エンジンだけではなく車体もスバルのものをベースとしており、しかしインプレッサではなく「R1」をベースにしているのが面白いところ(あの軽自動車のR1」。

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▲こちらがそのR1

もちろんそのシャシーはプロドライブが多くを作り直すことになりますが、はぜR1がベースだったのかは語られず、「謎」な部分ではありますね。

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プロドライブP2は発売の可能性もあった

なお、プロドライブは「P2」の発売可能性を示唆しており、約600万円で販売が可能、と当時プロドライブは述べています。
現代の基準からすると、レーシングカーコンストラクターが作った少量生産のコンプリートカーは「億」というのが常識なので、このP2の価格は相当に安いと言えそう。

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なお、発売するとなると、スバルとプロドライブとの合弁による新会社がこれを担当するとされており、これがいまだに囁かれる「スバルがスーパースポーツカー発売」という噂に繋がっているのかもしれませんね。

当時トップギアは番組内にP2を登場させており、そのサウンドや先進的な駆動システムを紹介。
今なお発売されなかったことが悔やまれる一台でもあります。

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