大館では刑務所の中にも入れるぞ
さて、不定期的に訪問する香港。
投資や買い物、そしてなにか美味しいものでも食べるか、ということが目的ですが、訪れるために何か新しい施設がオープンしているのが香港という街でもあります。
今回は、かつて中央警察署、中央裁判所、ビクトリア監獄(刑務所)が集まっていた地域をまるごと改装し、観光地化した施設「大館(Tai Kwun)を紹介。
大館があるのは香港島のセントラル
この新しい観光名所、大館が位置するのは香港島の「セントラル(中環)」。
中環では次々と古い建物が生まれ変わり、中には全く取り壊されて新しく建設されるものもあれば、この大館のように旧い施設を一部利用したものも。
大館は2018年5月のオープンから現在に至るまで大変な人気を誇り、非常に多くの人が訪れるために「入場規制」も。
そんな状況でもスムーズに入場できる強い味方が「大館アプリ」による予約。
「Tai Kwun」で検索すればAPPストアでアプリが見つかり、さっそくダウンロードして空いている日時を「予約」できます。
予約する時間は「入場」の時間となり、30分の幅があるので、その間の時間に入ればOK。
そして入り口が数カ所あり、これも混雑を避けるためか「どの入口から入ってきて」ということがパスに記載されています。
入り口はこんな感じ(ここは正面)。
ちなみに、ぼくが訪問した際はけっこう空いていて、せっかく予約したのに「予約番号をチェックされる異なる」そのまま入ることができました。
入って右側は旧警察署(170年くらいの歴史があるらしい)。
「中心」は「センター」という意味で、よってポルシェセンターも中国語だと「ポルシェ(保時捷)中心」となります。
大館には16の昔からの建物、そして2つの近代建築がありますが、このスペースの中に警察署、裁判所、刑務所が存在しているわけですね。
おそらくは警察が捕まえた犯人をここで裁き、そのまま収監するという効率的なシステムを採用していたのだと推測(中国でも死刑判決が出たらその場で死刑執行されると聞く)。
よって各建物はこんな感じで繋がっていて、当時出入りが厳しく制限されていたことが伺えます。
鉄条網が張り巡らされていたり、と完全に外からは隔離された空間ですね。
こちらは武器庫。
警官が使用する拳銃やライフル、
昔使用していた盾やヘルメットなども展示されています。
囚人の身長を測る例のヤツ。
これは当時の刑務所をそのまま(ちょっときれいにして)展示してあるもの。
そのほかにもトイレが公開されていたり、当時の様子が説明されているパネルがあって、「へえー」と思うことしきり。
監獄は複数階あるようですが、現在は上の階には行けず。
いくつかの部屋には実際に入り、囚人気分を味わうことも可能です。
狭い部屋に三人分のベッド。
香港は亜熱帯に属するので、夏は地獄だったんだろうな、と思ったり。
そして刑務所の食事についても紹介があり、1930年では950キロカロリー/日、そして刑務所内では肉体労働。
そして現代では3000キロカロリー(ぼくの食事よりも豊かなんじゃないか・・・)、そして労働内容もインテリジェント変化した、と解説があります。
なお、大館内にはオシャレなカフェが多数あり、ぼくが訪問したときにはアート関連イベントが開催中。
当時収容されていた人からすると、現代の姿はとうてい「想像できなかった」もので、今でも信じがたいと感じるかもしれませんね。
一方でこちらは近代的な建築。
「JC CUBE」と「JC CONTEMPORARY」という建物ですが、色々なイベントがここで行われるようです。
なんとなく動画を撮影してきた
なお、大館内をぶらぶらしながら動画も撮影。
4本ほどありますが、ここにURLを貼っておきます。
こちらは監獄内の様子。
こちらも施設内をうろついている動画。
こちらも監獄内。
当時の囚人の生活をプロジェクターにてアニメーション風に投影しており、一番人気の施設です。