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マクラーレン600LTスパイダー参上。グローブボックスなし、カーペットもなし。リトラクタブルルーフは「布よりも軽い」

2019/01/17

完全に妥協を廃したピュアスポーツ

マクラーレンが先般よりティーザーキャンペーンを展開していた「600LTスパイダー」を公開。

「600LT」は570Sをベースにしたマクラーレンきってのハードコアモデルですが、そのオープンモデルが「600LTスパイダー」となります。

ルーフ素材は布よりも軽い

マクラーレン600LTスパイダー最大の特徴はやはり「オープン」。
ルーフは”超軽量”に仕上がっており、素材はSMC=シート・モールディング・コンパウンドだと紹介されていますが、これはマクラーレン曰く「布よりも軽量」。

ルーフの開閉にかかる時間は15秒、そして時速40キロまでであれば操作が可能です。

重量はマクラーレン570S比でマイナス94.1キロ

マクラーレン600LTスパイダーの車体重量は1297キロだと紹介されており、これは600LTクーペの1247キロに比較すると50キロ重い数字ではあるものの、若干の補強(マクラーレンはカーボン製モノコックシャシー=カーボンモノセルⅡを採用しており、これはオープン化に祭して補強が不要だと言われている)とルーフ開閉機構の追加によるものなのでしょうね。

なお、マクラーレンのエンジニアは570Sスパイダー比で90キロの減量を目標としたそうですが、結果的には94.1キロの軽量化に成功し、クラブスポーツパッケージを装着すれば102.2キロの軽量化を達成可能。

軽量化についてはカーボン製のバケットシートで21キロ、ウルトラライト・アルミホイールとピレリPゼロ・トロフェオRタイヤにて17キロ、チタンボルトで0.42キロといった感じで少しづつ数字を積み上げたようですね。

「ロングテール」によって強大なダウンフォースを発生

エアロパッケージは600LTと同様で、時速250キロ時には100キロものダウンフォースを発生する、とのこと。
LT=ロングテールの名のとおり、570S比で47ミリ延長されたリアエンドが外観上の大きな特徴です。

マフラーエンドも600LTと同じくエンジンの真上に位置しますが、これはエキゾーストパイプの取り回しが短く済むので「軽量化」に貢献。
さらにエンジンルーム内に熱がこもらず「クーリング」面でも有利なうえ、ドライバーに近い位置にあるため、なんとも刺激的な「サウンド」を届けることができ、加えてリアバンパーにマフラーエンドがないためにテール部分のデザイン自由度が向上し、リアディフューザーを大型化することで「ダウンフォース」を強化できるというメリットがある、とのこと。

全てのパーツは機能を最優先

フロントフェンダーのルーバーはフェンダー内の圧力を低減し、これ単体の重量はわずか1.2キロ。

フロントサスペンションはマクラーレン720Sのコンポーネントを使用し、570Sに比べると10ミリワイドトレッド化。
スタビライザーも新しいサスペンションジオメトリに合わせて見直されている、とのこと。

そのほか、ステアリングレシオは570Sに比較してクイックに、トランスミッションやエンジンマウントもより「固められて」いるようです。

エンジンは600LT同様、600馬力を発生する3.8リッターV8ツインターボ。
0-100キロ加速は2.9秒、最高速度は時速322キロで、これは600LTクーペよりも6キロ低い数字ですね。

マクラーレン600LTスパイダーのインテリアはこうなっている

なお、内装にはカーペットはなく、ドアポケットもグローブボックスも「なし」。
レザーよりも軽量なアルカンターラが最小限に使用される程度という、「スパルタン」という言葉すら生ぬるく感じる仕様です。

VIA:McLaren

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