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「デ・トマソ・パンテーラ」復刻版「アレス・パンサー」がついに生産へ。7800万円、650馬力、リトラクタブルヘッドライト、そして中身はランボルギーニ

投稿日:2019/03/15 更新日:

ちなみにテールランプはシボレー・コルベット

先般より少しづつ情報が公開されていた、アレスデザインによる「プロジェクト・パンサー」。
これはかの「デ・トマソ・パンテーラ」を現代によみがえらせるというもので、今回そのプロダクションスペックが画像とともに公開されています。

なお、正式名称は「アレス・パンサー(ARES PANTHER)」。
アレスデザインの代表はダニ・バハー氏で、前ロータスCEO、そしてその前はフェラーリの副社長を務めた人物です。

ホイールはセンターロックではなく、走行性能関してはさほど重視していない?

公開された内容によると、ランボルギーニ・ウラカンをベースとし、しかしエンジン出力は610馬力から650馬力へ。
これはECU変更、エキゾーストシステムの変更によって達成された、とのこと。

トランスミッションは7速デュアルクラッチ、駆動方式は4WDを採用し、ランニングギアはウラカンと共通のようですね。

なお、アレス・デザインは「コーチビルダー」という立場で、既存のクルマを改造するのが主な業務ということになりますが、そのために独自の自動車メーカーとしての認可を受けておらず、したがってこの「アレス・パンサー」は車検証上は「ランボルギーニ・ウラカン」。

車体重量は1423キロなので「ウラカンよりも1キロ重い」数字となり、そして大幅にパワーアップを果たした割に0-100キロ加速は3.1秒。
これはウラカンより0.1秒速く、640馬力のウラカンEVOより0.2秒遅いタイムです(それを考えるとウラカンEVOの”2.9秒”はパワーのみで達成されたのではないことがわかる)。

ボディサイズは全長4668ミリ、全幅1977ミリ、全高1185ミリで、それぞれちょっとづつウラカンよりも大きい数字ですね。

ちなみにテールランプはシボレー・コルベットからの流用ですが、それとわからないようにルーバーつき。

ぼくとしては、「リトラクタブルヘッドライト採用」がもっとも大きな意義を持つと考えています。
かつて「スーパーカーというとリトラクタブルヘッドライト」だったわけですが、これは当時「スーパーカーのような、ゆるい傾斜を持つフロント部分に収めることができ、かつ十分に前方を照射できる固定式ヘッドライトがなかった」ために採用されたもの(夜はヘッドライトをポップアップさせることになり、空気抵抗とルックスは犠牲になる)。

その後ヘッドライトの性能が向上したり、デイタイムランニングランプが義務化されたりといったことが重なり、「重い開閉機構を持つ」リトラクタブルヘッドライトの採用が減ってゆくにつれ、現代ではついに絶滅してしまった装備ですね(しかもフロントオーバーハングにこれを積むのでスポーツカーとしてはなおさら良くない)。

なお、アレス・パンサーのヘッドライトは「プロジェクター」、そしてベゼルはカーボン製のようです。

インテリアもウラカンの雰囲気を強く残したもの。
メーターパネルもウラカンのままで、液晶右端に見える車体のアイコンも「ウラカン」。
おそらくはスタート時に表示されるアニメーションもランボルギーニのままなのだと思われます。

なお価格は7800万円、納車は5月末から、とのこと。

デ・トマソ・パンテーラとは?

なお「デ・トマソ・パンテーラ」はデ・トマソがアメリカ市場向けに発売した車で、フォードとの共同開発。
デザインはイタリアのカロッツェリア・ギア(のトム・ジャーダ)、エンジンはフォード由来の5.8リッターV8を採用。

バックボーンフレームやスペースフレームを採用することが多かったイタリアンスーパーカーとしては珍しく量産性に優れる「モノコック」を採用しており、加えてフォードからの流用パーツによって開発コストを抑え、安価な価格設定を実現することでアメリカでは好調なセールスを記録したモデル。

人物としての「デ・トマソ」はかつてマセラティブランドを所有していたこともあり、その頃に大ヒット作「ビトゥルボ」を世に送り出た人物としても知られます。
なんだかんだで商才には長けていたようで、「パンテーラ」においてもうまくコネを使ってフォードを抱き込んでの開発に成功していますが、自動車人というか車への愛情という点では他メーカーの創業者には劣り、あくまでも自動車を「ビジネス」として見ていた模様。
現実的にパンテーラもウエットサンプを採用していたので重心が高く、そのほかにも構造的な欠陥、慢性的なトラブル体質を抱えた車であった、とされていますね。

さらにデ・トマソは人によって評価の分かれる人物でもあり、高くそのビジネス手腕を評価する人もいれば、自動車を「お金儲けの道具」にして色々と台無しにしてしまった、と見る向きも(ぼくは後者)。

なお、今回の「アレスデザイン・パンサー」について、デザイン関係の権利や名称についてはどうなっているのか不明。
デ・トマソの名前は冠していないものの「デ・トマソ・パンテーラ」をイメージしているのは明らかで、これが無断でのプロジェクトだと訴えられても文句は言えないレベル(現在デ・トマソの商標権などは中国企業が購入したと伝えられている)。

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  • この記事を書いた人

JUN

人生において戻せないもの、それは4つ。「失われた機会、過ぎ去った時間、放たれた矢、口から出た言葉」。とにかくチャレンジ、しかし紳士的にありたいと思います。

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