
Image:1016 Industries
| ランボルギーニ テメラリオ ワイドボディキット:1016 インダストリーズが「大人しめ」デザインに与えた過激な変貌 |
もともとランボルギーニ・レヴエルトのデザインは「大人しい」と表現されている
ランボルギーニの新型フラグシップ「レブエルト」の影に隠れてデザイン的に「洗練されすぎ(大人しすぎ)」との声もあった「テメラリオ」。
しかしそれも今日で終わることとなり、というのもアメリカの有名チューナー、1016 インダストリーズがテメラリオのデザインを根底から覆す”極限まで攻めたワイドボディキット”を発表したためで、ここではその新ルックの全容、こだわりのディテールを見てみたいと思います。
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ランボルギーニ・テメラリオ「標準バージョン」を見てきた。優雅さすら感じる、現行デザイナーのチャレンジングな「デザイン手法」とは【動画】
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テメラリオの外装改造キットがスゴい3つのポイント
- ワイドフェンダーでレーシーなプロポーションを創造:専用のフェンダー拡張により、「エントリー級」から「レースブリード」 へと一瞬で変貌
- 歴代モデルへのオマージュが満載:リアウイングはガヤルド・スーパーレジェーラ、バンパートリムはウラカン・テクニカを彷彿させる意匠
- 無限のカスタマイズ性:素材はFRP、カーボンファイバー、フォージドカーボンから選択可能。色や仕上げも自由に設定できる「ほぼ一点物」へ
1016 インダストリーズが「大人しい」テメラリオに仕掛けた”大胆な外科手術”
フロント:二段式スプリッターと増設ベントで「顔つき」を一変
純正状態でも十分に鋭いテメラリオのフロントマスクにチューナーはさらなる「切れ味」を追加しており、バンパーウイングに挟まれた二段式スプリッターはダウンフォース発生と視覚的な攻撃性を両立。
ボンネットとフロントフェンダーには新たなベント(通気口)が刻まれ、冷却性能の向上と「機能美」をアピールするほか、サイドインテークは形状を変更して矢尻型のインサートが、後方に広がるアーチへと視覚を誘導するデザインへ。
サイド&リア:ワイド化の主役と、歴代名機へのリスペクト
このキットの主役は、何といっても前後輪を覆う大幅なワイドフェンダー。
これにより前後トレッドが広がり、地面にびったりと張り付くような強固なスタンスを実現していますが、純正ホイールも空力性能を意識したデザインの新製品に換装されます。
さらにリアエンドは、歴代の「特別版」ランボルギーニへのオマージュの宝庫でもあり・・・。
- 固定式リアウイング:軽量化と高速安定性を追求した名車、ガヤルド・スーパーレジェーラを彷彿とさせるデザイン
- エンジンカバーのツインルーフスクープ:過給されたV8ハイブリッドの放熱を助ける機能美
- バンパートリム&ディフューザー:トレック走行も意識したウラカン・ステラートや、ハイパフォーマンスモデルウラカン・テクニカの意匠を参考にした、よりアグレッシブな形状へ
キットのスペックと市場での位置付け
1016 インダストリーズ製テメラリオ ワイドボディキット 概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開発チューナー | 1016 Industries (アメリカ・フロリダ拠点) |
| ベース車両 | ランボルギーニ テメラリオ |
| 主な変更箇所 | フロントバンパー/スプリッター、ボンネット、フロントフェンダー、前後フェンダー拡張、サイドインテーク、リアバンパー/ディフューザー、固定式リアウイング、エンジンカバールーフスクープ、専用ホイール |
| 提供素材 | FRP(繊維強化プラスチック)、カーボンファイバー、フォージドカーボン |
| カスタマイズ | 色、仕上げは無制限のコンフィギュレーションが可能 |
| 性能変更 | なし(純正で907馬力のPHEVパワートレインはそのまま) |
| 発売開始 | 2026年2月 |
| 参考価格 | 未公表(参考までにレブエルト向けキットは最大13.5万ドル) |
価格と位置付け:なぜこれほどの投資をするのか?
価格は未発表ですが、同チューナーのレブエルト向けフォージドカーボンキットが13万5000ドル(約2000万円) にも達することからテメラリオ版も非常に高額になることはほぼ確実。
しかしそれでもこの投資は、以下のような価値を求めるオーナーにとって意味があります。
- 圧倒的な個性化:「世界に一台」に限りなく近い、自己表現の手段
- 純正「STO」や「テクニカ」並みのビジュアル:メーカー公式の高性能版が発表される前から、それに匹敵するビジュアルを先行入手可能
- 投資価値の可能性:極めて希少で完成度の高いカスタムは、将来的にコレクターズアイテムとして価値を保つ可能性がある
純正高性能版(スーパーレジェーラ系)の噂とこのキットの関係
ランボルギーニ自身も1000馬力超えの「テメラリオ スーパーレジェーラ」や、後輪駆動版、さらには「ステラート」のような過激バージョンを開発中との噂がありますが、このカスタムキットは、それらの純正高性能版を「待てない」、または純正とは違う自分だけの表現を求めているオーナーに向対してはプレミアムな「先行オプション」であるとも考えられます。
結論:これは単なる改造ではない。「第二の純正」を生み出す、ハイエンドカスタム文化の到達点
1016 インダストリーズのこのキットは単にパーツを取り付けるだけの「改造」の範囲を超えており、それはランボルギーニというメーカーのデザイン言語を深く理解し、その系譜(ガヤルド、ウラカン)に忠実でありながら、最新モデルに新たな物語を刻む「デザインの提案」 。
純正が「大人しめ」にデザインしたのは、より広い層への訴求や空力効率、日常性への配慮があったはずで、しかしこのキットは「ランボルギーニは、本来こうあるべきだ」という、熱狂的なファンやコレクターの「本音」を、極上の素材と職人技で形にした製品であるとも考えられます。
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参照:1016industries(Instagram / Facebook)












