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ポルシェが今後のエレクトリック計画について情報公開。カイエンや718のピュアEV化を行う可能性を示す反面、「万一EVが売れなかったとき」を考え、マカンEVに加えて現行マカンも併売

2019/04/08

| ポルシェ自身も「EVが失敗する可能性」を認識している |

ポルシェは「カイエン・クーペ」を発表したばかりですが、ポルシェCEO、オリバー・ブルーメ氏が今後の計画について少しだけ情報を公開。

まずカイエン・クーペについては今後いくつかのバリエーションが登場するとしていて、それは主に「スポーツ」という方向に振ったモデルのようですね。
反面、ボディタイプについて変更はなく、つまり「3ドア」といったモデルは出ない、と断じています。

そのほかカイエンクーペのパワートレインについてはEハイブリッド、ターボ+Eハイブリッドが採用される可能性を示唆しており、おおよそはカイエンと同じようなラインナップとなりそう。

タイカン、タイカン・クロスツーリスモの後は「未定」

さらにポルシェは2020年にタイカン、2021年にはタイカン・クロスツーリスモの発売が決定しているものの、しかしその後は「現在協議中」。

選択肢としては718シリーズ(ボクスター/ケイマン)のエレクトリックモデル(実際に走行可能なプロトタイプを作成済み)ですが、これは以前に報じられたとおり。

そして918スパイダーの後継モデルもピュアエレクトリックとなる可能性があって、しかしこれも以前に報じられたとおり「エレクトリック技術の進歩を待つ必要がある」。

マカンのエレクトリック化の後はカイエンのエレクトリック化も

そしてポルシェは2021年にマカンのエレクトリックモデルを発売する予定ですが、この発売後も現在販売している「ガソリンエンジン搭載の」マカンを並行して販売する、ともコメント。

なお、エレクトリックマカンのプラットフォームはEV専用の「PPE」なので、現行マカンとの共通性はほとんどなさそう(ただし製造は両方とも同じくライプツィヒ工場)。

現在のところ「2種類のマカン」が併売される期間は「未定」としているものの、現在マカンはポルシェで「もっとも売れている」モデルだけに、一気にエレクトリックに切り替えたのちに失敗し販売を失ったりしないように保険をかけるということなのかもしれませんね。

ポルシェも「エレクトリック化」による失敗を恐れている?

タイカン、タイカン・クロスツーリスモ以降は「未定」ということ、エレクトリック・マカン発売後も現行マカンを「併売」というところを見るに、ポルシェ自身も「本当にこのままエレクトリック化を進めてもいいんか・・・」という迷いは持っているようで、ポルシェのスポークスパーソンは「あらゆる状況をウォッチしながら今後の方向性を決めてゆく」と語っており、社内では「エレクトリック化が失敗したときのシナリオ」も用意していると考えて良さそう。

その他ポルシェはマカンのエレクトリックモデルに加えて「カイエンのフルエレクトリックモデル」の計画も持っていて、こちらは現在社内の「許可待ち」。
そしていったん許可が下りれば即座に発売に向けて動く準備ができているとも述べ、ポルシェはあらゆる可能性を想定しているようですね。


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