ポルシェは現在数社とバッテリー技術向上に向け研究中
ポルシェは2015年にハイパーカー「918スパイダー」を発売していますが、常に話題になるのがその後継モデル。
ポルシェは以前に「なんらかの技術的ブレイクスルーがない限りは後継モデル発売はないと語っていますが、今回ポルシェ社CEO、オリバー・ブルーメ氏が「2025年までポルシェ918スパイダーの後継モデルは登場しないだろう」とカーメディア、CarAdviceに対して語っています。
エレクトリックスポーツカーの春はまだまだ遠い
なお、この2025年というのは財政的なものではなく、「その頃にならないとバッテリー技術がポルシェの求めるレベルに達しないから」。
ポルシェは918スパイダーの後継モデルについて「ハイブリッド」か「ピュアエレクトリック」かをまだ決めかねているようですが、いずれにせよエレクトリック化するのは間違いないようです。
そしてポルシェは918スパイダー後継モデルに「ソリッドステートバッテリー」を搭載する意向を持っていて、これについては現在スタンフォード大学と共同にて開発を進めている、ともコメント。
ポルシェの計画では、ソリッドステートバッテリーが実用化されれば一回の充電にて「1000キロの走行が可能で」「現在のバッテリーより30%軽量」だとされ、さらにはバッテリーの99%がリサイクル可能だそう。
ちなみにポルシェは918スパイダー後継モデルにつき、「ニュルブルクリンクを6分30秒で周回することが目標」としていて、これはポルシェ911GT2RSの反則改造車、GT2RS"MR"のタイム(6:40.33)を一気に10秒も短縮するもの。
ポルシェとは別に親会社のフォルクスワーゲンはカリフォルニアのクァンタムスケープ社との協業にてソリッドステートバッテリーを開発しているとされますが、こちらも実用化までにはまだ5年以上にはかかる、としています。
なおポルシェはバッテリー技術に関しリマックとパートナーシップ契約を締結しており、その株式も取得済み。
しかしながらポルシェおよびフォルクスワーゲングループはこれとは別にいくつかの会社と共同でバッテリー技術を追求している、ということになりますね。
もしポルシェの求める性能が実現できるのであれば、もうガソリン車に乗る意味は見いだせそうにありませんが、気になるのはその価格。
実現できても「遥かにガソリン車より高価」であれば普及は難しく、まだまだ超えねばならないハードルは高そうです。