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VWがゴルフ8に搭載される48Vマイルドハイブリッドを公開。「100キロ走行あたり、ガソリンを0.4L節約できる」ものの、そのコスト負担は消費者に?

2019/05/18

| 燃費が良くても割高なクルマは節約にならない |

急速にその情報が公開され始めた新型フォルクスワーゲン・ゴルフ(ゴルフ8)。
今回は48Vシステムを使用したマイルドハイブリッドシステムが紹介されています。
これは「ベルトスターター・ジェネレーター」と「48Vリチウムイオンバッテリー」にて構成されるもので、メルセデス・ベンツやスズキの採用するマイルドハイブリッドシステム「ISG」(Integrated Starter-Generator)と同様の構造を持つようですね。

自動車メーカーにとっても環境規制は大きなコスト増を強いられる

構造としては、回生によって得られた電力をリチウムイオンバッテリーへと蓄電し、その電力を「加速時に、モーター経由で」放出することでガソリンの消費を抑えながらも走行性能を向上させるもの。

加えて(走行中)アクセルオフではエンジンを停止させるようですが、再加速する場合は「ガソリンエンジン始動までの一瞬のタイムラグ」をモーターで補うのかもしれません。

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なお、フォルクスワーゲングループのクルマは「コースティング」を多用するセッティングを持ち、これまでも「アクセルオフでクラッチを切る」ことで燃費を向上させてきましたが、ついにエンジンまでを停止させるようになったということですね。

そしてフォルクスワーゲンいわく、エンジンの復帰は「遅滞なく、かつ最小のノイズとバイブレーションで」行えるとし、さらには「100キロあたり、0.4リットルのガソリンを節約できる」とコメントしています。

この48Vマイルドハイブリッドシステムについては、当初1リッターと1.5リッターエンジンへ、そしてデュアルクラッチ・トランスミッション(DSG)とともに組み合わせられるとしていますが、徐々に他のエンジンにも採用を拡大する、とのこと。

なお、ガソリンエンジンに対して大きなモーター、そしてリチウムイオンバッテリーを追加することで重量や価格も増加しそうですが、もちろん「環境規制に対応するにはこうするしかない」ということなのだと思います。

しかしながら、環境規制に対応するために、企業が多大なる研究費を支払い、試作車を作ってテストし、さらには(モーターに使用される)レアアースを消費し、廃棄の難しいバッテリーを大量に生産することになるということを考えると、「本末転倒」のような気もしますね。

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なお、フォルクスワーゲンは同時に、「新型ゴルフに搭載される自動運転システム」についても公開。

レベル2もしくはレベル3に対応する自動運転機能が与えられるようですが、これもまた消費者にとっては「望まないコスト増」なのかもしれません。

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