| とりわけ「中国の」女性を狙ったのだと思われる |
アストンマーティン「初」のSUV、DBXの発表が刻々と近づいており、そのプリプロダクションモデルもつい先日に公開されたところ。
そして今回、アストンマーティンのグローバル・マーケティング部門を管理するサイモン・スプロール氏がオーストラリアのカーメディア「モータリング」のインタビューに語ったところによると「DBXは女性バイヤーの支持を受けるだろう」。
アストンマーティンはけっこう綿密に調査していた
これについては根拠がないわけではなく、アストンマーティンはDBX開発に際して徹底的な調査を実施。
そして調査の結果「女性は男性よりも、車高の高いクルマを選ぶ傾向が強い」とのこと。
その理由として、車高の高い大きなクルマに乗っていると、「守られているようで安心できる」という声が大きかった、としています。
さらに、実際にクルマを購入するのは男性だとしても、その決定権を握るのは女性であることが多いという結果も得ており、女性自身が購入する場合とあわせ、「自動車購入時の80%は女性がその決定を行う」。
よってアストンマーティンはDBX開発の際に女性を仮想ターゲットに据え、美しさ、そして高級さを狙ったそうですが、これはランボルギーニ・ウルス、メルセデス・ベンツGクラスやジープ・ラングラー/グランドチェロキーとは異なる部分でもあり、アストンマーティンはほかメーカーとは「ちょっとずらした」ところを狙ったということになりそうですね。
実際にSUVは女性の人気によって牽引されている?
なお、SUVは女性によって選ばれる傾向が強いという話は以前から何度か出ており、たとえばレンジローバー・イヴォーク・カブリオレの顧客のほとんどは「女性」。
そしてアメリカ市場においては女性SUVユーザーの増加率(34%)が男性ユーザーの増加率(22%)を上回り、さらに現在SUVに乗っていない女性の66%が「SUVを買いたい」と答えている模様。
なお、アストンマーティンは「そもそもDBXは中国市場向け」だと宣言しており、中国市場は高級車やスーパーカーの女性比率が高いことも特徴です。
そう考えるとアストンマーティンが「女性」とくに「中国の」女性にターゲットを合わせていると考えるとすべての話は合点のゆくものだと考えています。
アストンマーティン「DBXは中国市場の要望がなければ作ってない」。SUV投入はブランドイメージを傷つけるかどうかを考える