| トヨタは新型LFAが”売れ残る”ことを懸念? |
2012年に販売が終了されるも、今なお多くの人を魅了してやまないレクサスLFA。
その後継モデルについては具体的な話が見えてこないものの、今回Autocarがレクサスの副プレジデント、そしてLCの開発を主導した佐藤恒治氏に対して「レクサスLFAの後継はないのか」とダイレクトに質問しています。※レクサス公式コンテンツ、佐藤氏がLC」について語る記事はこちら
そして佐藤恒治氏はこれに対し「私はぜひレクサスLFAの後継を作りたいと考えているが、それにはメディアの協力が不可欠だ。メディアからの強い要望があれば、それによって我々は前に進むことができる」と回答。
最近のトヨタは「話題性」を重視
これについては色々な意味を含んでいそうですが、たとえば新型スープラの復活については「ワイルド・スピード」によるスープラ人気が影響したことは疑いの余地がなく、かつ現時点での成功もやはりワイルド・スピードが影響している可能性が大。
実際にトヨタは新型スープラ発売時にはワイルド・スピードに登場したスープラを(ドンズバではないものの)持ち出しており、ワイルド・スピード9作目にも新型スープラを提供するなど露出を最大化しています。
レクサスLFAの「新車在庫」はまだある
なお、レクサスLFAは2010年に発売され、3750万円というプライスタグを掲げていますが、この価格に関わらず即完売(当初はあまり売れないだろう、と言われていた)。
そして限定台数500台の生産が終了したのが2012年ですが、2018年には「新車の」レクサスLFAがまだ北米のトヨタディーラーに残っていることが発覚。
もちろんこれは「売れ残った」のではなく、当該ディーラーが将来的な値上がりを見越して「残しておいた」もので、その後もちょっとづつ”小出しに”販売していることが判明しています。
ただ、正規ディーラーといえども「儲け」のためにわざわざこれを保管し販売しているので、やはりプレミア付きの価格で販売していると思われます。
現在、レクサスLFAの中古相場は5000万円台後半ですが、一時に比較して中古価格が下がったことや、そしてディーラーがいくらで販売しているかはわからないものの、「まだ残っている」、つまり買い手がつかないということをトヨタは気にしていて、「新型LFAも売れ残ったらどうしよう」と考えているのかもしれません。
レクサスはLFA後継の計画を捨てていない?
なお、レクサス「LFA」とは「Lexus F-Sports Apex」の略。
レクサスはハイパフォーマンスモデルに「F」の称号を与えていますが、これは「富士スピードウェイ」に由来。
そして「Apex」は頂点を意味し、よってLFAは「レクサスの、富士スピードウェイで走行性能を磨かれたクルマの、頂点」を表現しています。※2005年、コンセプトモデルとして発表された時の意味は「Lexus Future Advance」。
なお、レクサスの「F」「F SPORT」コンテンツによれば、Fの序列はこんな感じ(トヨタはGRにせよ、ピラミッド型の構成が好きなようだ)。
これを見るに、「LFA」が頂点であることはもちろんですが、特定モデルをさすというよりは、「モデルチェンジしながら頂点に君臨するトップレンジ」という意味にも捉えることができるのかもしれません。
それを考えると、レクサスはLFAを「代を変えながら継続させる」可能性を当初から考えていたのかもしれず、ここ最近ニュルブルクリンクでテストされる謎のLFAが「新型LFAなのでは」とウワサされるのもムリはないのでしょうね。
VIA: Autocar
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レクサスLFAは時間を経るごとに「伝説化」しているのが一つの特徴。
多くのジャーナリストが高い評価を与えており、未だに色褪せないスポーツカーであるということもわかります。