| おそらくはポルトフィーノのクーペ版ではないかと見られているが |
ここ最近、何度かそのプロトタイプが目撃されているフェラーリのニューモデル。
おそらくは「ポルトフィーノのクーペ版」だと言われ、つまりフロントにエンジンを搭載することになりそうですが、ポルトフィーノとは異なり「2シーター」レイアウトを採用する、とも。
そんな状況の中、フェラーリが明日の「新型車発表」に向けてインスタグラム上にティーザー画像を投下しており、しかしこの画像が「今までのフェラーリらしくない」と話題に。
フェラーリというと会社そのものが「レース」一辺倒で、かつそれをイメージさせる「レッド(ロッソ)」を用いた攻撃的なティーザー画像/動画が多かったものの、今回公開された画像はなんかオシャレ。
キャッチコピーは「La Nuova Dolce Vita」、つまり「新しい、甘い生活」。
フェラーリ「謎のニューモデル」再び目撃!ポルトフィーノをベースにしたショートホイールベース、2シータークーペとのウワサ。ボクとしてはMT搭載のエントリー価格設定を希望
新型フェラーリはこれまでとは異なる「ライフスタイル系」?
参考までに、フェラーリSF90ストラダーレ発表前のティーザー画像はこんな感じ。
これ以前のティーザー画像もこの「赤黒」に近い雰囲気を持っていて、フェラーリと言えばやっぱり赤、という印象を受けます。
ただ、フェラーリが以前に発表した2022年までの計画だと「ちょっとした方向転換」が示されているのもまた事実。
今後はラインアップを「スポーツ(現行モデルだとF8系、812系)」「GT(ポルトフィーノ、GTC4ルッソ)」、「ICONA(モンツァSP1/SP2)」、「スペシャル(488ピスタ)」とった4つに分け、それぞれのセグメントにてニューモデルを追加してゆく、というもの。
とくにGT系では「プロサングエ」と呼ばれる、フェラーリ初のSUVが投入されることがトピックです。
このGT系では、フェラーリのこれまでの「レース」とくにF1とはイメージを分離させ、「サーキットを走らず、スポーツ走行もしないが、フェラーリというブランドに惹かれる」人を対象にした車種が展開されることになりそう。
その先駆けは「カリフォルニア」だともいえますが、これは「購入者の70%がフェラーリにとっての新規顧客だった」とされ、フェラーリの間口、可能性を大きく広げたエポックメイキングなモデルであったと考えています。
現在のフェラーリは、これまでにないほどのニューモデル攻勢をかけていますが、「より豊富なバリエーションで」多くの人々にアピールし、しかし希少性を保つためにモデルごとの生産台数を(これまで以上に)厳しく管理する可能性も。
これによって、現在の「スーパースポーツ」セグメント以外でも飢餓感を打ち出せるマーケットを新たに構築しようということなのかもしれません。
フェラーリ「これからはモデルチェンジのサイクルを早め、多くの顧客にアピールし新規顧客を呼び込む」。マクラーレンの成功を検証し、その手法を取り入れる?
そこで今回の「甘い生活」ティーザー画像ですが、おそらくはイタリアのカフェと思われるロケーションで、テーブルの上にはカプチーノ、そして女性用のサングラス。
サングラスのレンズに映っているのがそのニューモデルということになりそうですね。
ボディカラーにはメタリックグレーが採用されており、これもまた「都会的」なイメージを演出しています。
現段階ではすべてが想像の域を出ず、しかし発表はローマでのイベントにて行われると言われ、新しいライフスタイル系フェラーリの登場に期待したいと思います。