| マツダ100周年には、マツダの将来を変えるようなクルマの発表を期待したい |
モンテカルロにて開催されたFIAT公認、グランツーリスモ・チャンピオンシップ・ワールドファイナルにて、「マツダRX-Vision GT3 Concept」が発表。
同じ場ではランボルギーニが「ランボV12ヴィジョン・グランツーリスモ・コンセプト」を公式に発表していますが、このマツダRXヴィジョンGT3コンセプトについてはグランツーリスモ側から発表があったものの、マツダ側からは今のところアナウンスはなく、追ってなんらかの情報公開があるのかもしれません。
今回、会場にて公表されたのは一枚のスケッチのみで、マツダデザイン・アメリカのシニアディレクターであるジュリアン・モントゥース氏、そしてグランツーリスモ側からは山内一典氏が登場し、これまでのマツダにおけるモータースポーツ活動を振り返る場面も。
RXヴィジョンGT3コンセプトについては、「RXヴィジョン・コンセプト」のGT3規格にマッチさせたレーシングカーということだけが知らされているだけで、その詳細についてはまったく不明。
2020年にグランツーリスモSPORT上にて開催されるFIA-GT選手権にて使用できるようになるとアナウンスされていて、その際にはスペックが明らかになりそうですね。
マツダRXヴィジョンGT3コンセプトはこんなクルマ
このクルマのベースとなる「マツダRXヴィジョン・コンセプト」は、2015年の東京モーターで発表されたクルマであり、マツダによれば「いつかは実現したい夢」。
当時はまだロータリーエンジンを搭載し、それを主動力とするスポーツカーの開発を諦めていいなかったと思われるものの、その後様々な状況や環境が許されなくなったために「トーンダウン」してしまった悲運のコンセプトカーでもあります。
魂動デザインを反映した美しいデザインを持ち、とくにロングノーズ・ショートデッキを地でゆくプロポーションは、数あるコンセプトカーの中でもトップクラスのエレガントさを持つと考えています。
搭載されるエンジンは「次世代ロータリーエンジン」、SKYACTIV-Rを想定しており、マツダは公的には「ロータリーエンジン搭載スポーツカー市販、スポーツカー用ロータリーエンジンの開発は行っていない」というスタンスを貫いているものの、実際のところは継続して開発がなされていると考えられ、それは数々の報道や開発担当のコメント、そして特許からも推測可能。
そして今回のマツダRXヴィジョンGT3コンセプトは、このRXヴィジョンをベースに、フロントスプリッターを大型化し、サイドウイングとリアウイング、リアスカートを追加していることがわかります(もともと空力に優れるスタイルを持つためか、あまり手が入っていない)。
なお、グランツーリスモ側によれば、現在ポリフォニーにて「モデリング中」とのことなので、完成次第その全容が公開されることになりそうですね。
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マツダは2020年の「創業100周年」に向けて何らかの発表を行うか
マツダは11月に開催された東京モーターショーにおいて「ロータリーエンジン搭載スポーツカー」「新型ロータリーエンジン」につき何も語っていないものの、ニュルブルクリンクでは謎のRX-8が走行していたり、といくばくかの動きが見られるのもまた事実。
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マツダは2020年1月に創立100年(トヨタ、ホンダよりも歴史は古い)を迎えますが、その場でなんらかの発表がなされる可能性もあり、実際に今回、山内一典氏も「マツダの100周年にはいろいろなことが起こりそうだ。それらを待っていよう」と語っていて、いやがおうにでも期待が高まりますね。
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VIA: GRAN TURISMO TV