| そんな中でも、やっぱりデイトナとサブマリーナは「王様」だ |
さて、2019年12月のロレックスの相場(新品)。
夏に一旦大きく下がり、それでずっと上昇が続いてきたロレックス神話が崩壊することに。
ただし、その後も価格を戻すモデルもあれば「下がり続ける」モデルもあって、これまでとは異なる様相を呈しているようです。
ただ、これまでの傾向から見て間違いないのは「大きな話題を呼ぶニューモデルは、登場直後に異常な高値をつけるが、その後下がる傾向にある」「長寿モデル(デイトナ、サブマリーナ)はやっぱり強い」ということ。
ここで現在の価格、そして価格推移を見てみましょう(価格、グラフは価格.comより)。
GMTマスターII 126710BLNR(バットマン)
発売当初の異常なプレミアが落ち着いてきていて、現在の価格は1,650,000円。
ピークの2,580,000円に比較するとかなり安くなったと言えますね。
なお、赤青ベゼルのGMTマスターII(通称ペプシ)126710BLROは現在1,975,980円に落ち着き、こちらのピークは6月の2,360,000円。
発売当初はバットマンのほうが人気があったものの、今はペプシのほうが人気、ということになります。
サブマリーナデイト 116610LN
デイトナと双璧をなすロレックスの「王者」、サブマリーナ。
現在の新品最安値は1,248,000円で、ここ1年のピークは6月につけた1,400,000円。
グラフを見ても分かる通り、徐々に価格を戻していますね。
ちなみにコンビモデルの116613LBのピークは6月の1,678,000円、現在の価格は1,516,000円となっていて、値下がり率からいうとコンビモデルのほうが小さいようです。
サブマリーナデイト 116610LV(ハルク)
こちらも強い人気を誇るグリーンサブこと「ハルク」。
現在の相場は1,639,800円、ここ1年のピークは6月の2,013,000円なのでかなり下がったということになりますが、下げ渋り傾向も見られます。
一方でサブマリーナ(ブラックベゼル)はその価格をジリジリ上げてきているので、両者の価格がこれまでにないほど接近しているのは興味深いところ。
エクスプローラー 214270
ぼくの考える「今もっともホットなロレックス」、エクスプローラー。
現在の価格が866,616円で、ここ1年のピークである857,651円をなんと更新。
エクスプローラーはかつて「キムタク」人気に乗って異常な高値相場を形成していますが、過去モデルの人気も高く、安心な銘柄だとも考えています。
ref.114270だとまだ安値で拾うことができるので、このあたりを買っておくと良いかもしれませんね。
エクスプローラー II 216570
プレミア相場の「波に乗り遅れた」ものの、その後ジリジリ上がってきているのがエクスプローラーII。
現在の相場は1,050,000円、そして直近1年のピークは6月の1,078,000円なので、高値更新ならずとも、グラフを見るにピークを上書きするのは時間の問題かもしれません。
ヨットマスター 116655
金相場の上昇に支えられてか、比較的下がりにくいのがヨットマスター116655。
現在の相場は2,689,850円、直近1年のピークは2,871,604円。
なお、ホワイトゴールドモデルの226659は6月にピークの4,074,950円をつけた後、現在は3,420,000円という相場ですが、傾向を見るにまだまだ下がりそう。
バットマンと同じく「登場後は異常な相場となったものの、その後はズルズル下がる」典型例でもありますね。
コスモグラフ デイトナ 116500LN
夏の「ロレックス相場崩壊」のアオリを受けて一時は値下がりしたデイトナではありますが、その後ジリジリと価格を戻し、その強さを見せつけることに。
現在の相場は2,830,000円、直近1年のピークは3,047,000円。
おそらくはピークあたりまで価格を戻し、さらに上値を更新するんじゃないかと考えています。
これはサブマリーナやエクスプローラー同様、長寿モデルならではの傾向ですが、長寿モデルは「過去品番が値上がりするので」最新モデルもそれにつられて価格が上がってゆく傾向があるようですね(最新モデルでも過去モデル同様の相場を将来的に記録するだろうという希望的観測、そして過去モデルが高くて買えない人が最新モデルに流れてくる)。
コスモグラフ デイトナ 116518LN
こちらはデイトナながらも「ニューフェイス」となる、ラバーベルト装着のゴールドデイトナ。
ヨットマスターのホワイトゴールドモデル同様に「前例がない」中での登場で、6月の3,850,000円というピークから現在は3,480,000円へ。
ただしゴールドという貴金属としての価値、デイトナというビッグネームを考えると、今後大きく下がることはまずなさそう。
ちなみにホワイトゴールドの116519LNはピークの3,922,516円から現在3,659,900円に。
ヨットマスターも同じですが、同じゴールドであっても、「ホワイトゴールド」のほうがやや相場が高いようです(ステンレスモデルを連想させるからなのかもしれない)。
ヨットマスターⅡ(116680)
密かな人気をほこるヨットマスターII。
ピークは6月の1,995,000円、そして現在の相場は1,918,000円。
夏の相場崩壊時にも「もっとも崩れなかった」モデルのひとつで、その後も安定した推移を見せています。
何度か「買おうか」と考えたことがあるものの、大きく値上がりすることは想像しにくく、なかなか手を出しにくいモデルでもあります(ただ、モデルチェンジがあったりすると、ドカンと中古相場が上がりそう)。
以上が2019年12月のロレックスの相場ですが、やはり「デイトナ」「サブマリーナ」「エクスプローラー」の強さが光るという印象。
上で述べたとおりではあるものの、長寿モデルはそのぶん「過去モデルの高値相場に支えられた」将来的な値上がり観測があるために相場が崩れにくく、崩してもすぐに上昇に転じる傾向があるようですね。
それを考えると、「ロレックスの場合は、安いモデルを買うよりも、高くても人気と歴史があるモデルを買っておく(デイトナはその傾向が顕著)」、かつ「登場後に時間が経過し、相場が落ち着いた頃に狙う」のが良さそうです。