| もうちょっと足を伸ばしてアウトバーンに行くべきだった |
すでにアメリカではポルシェ・タイカンの登録が開始され、その他の地域でも順に配備されているポルシェ初のEV、「タイカン」。
今回、オランダにてタイカンの試乗を行い、時速100km制限の道路を214kmで走行して警察に捕まった人(24歳男性)が登場することに。
現在タイカンは一般向けの納車が開始されておらず、登録されているのはすべてディーラー向けの車両だと思われますが、おそらくはこれが「タイカン初の」スピード違反だと思われます。
なお、現在オランダではスピード違反が急増しているといい、そしてその反則金もかなり厳しいと報じられています。
高速道路において制限速度を5km/hオーバーしただけで30ユーロの反則金が課されるそうで、最大は39km/hオーバーの431ユーロ。
違反の下限はかなりキツめではあるものの「上」はけっこうユルく、つまり39km/hオーバーであっても、今回のように114km/hオーバーでも反則金は変わらない、ということになりますね(点数など、ほかの部分で釣り合いを取っているのかもしれない)。
なお画像から判断するにこの車両はタイカン「ターボ」なので、最高速度は260km/hというポテンシャルを持っています(リミッター作動)。
世界の速度違反記録にはどんなものが?
なお、最近は車両の性能が向上するとともに速度違反記録も度々更新。
日本だと速度違反記録の「最高」は日産GT-Rによるもので、220km/hオーバーの280km/h。
長らく日本では速度違反記録が更新されなかったものの、2018年になんと「3回も」記録が塗り替えられています。
その次はバイクで、トライアンフ・デイトナ675SEによって記録された239km/h。
一ヶ月に二回も「速度違反最高記録」更新!今回は時速239キロ(159km/hオーバー)、トライアンフ・デイトナ675SEにて
三番目はダッジ・チャレンジャーによる235km/h。
そのほか、世界に目を移すとスモーキー永田氏の「317km/h」でのスピード違反記録が今でも最高。
その他スペインで時速276キロ(R35 GT-R)、スイスで時速290キロ(メルセデス・ベンツSLS AMG)、ベルギーで236km/h(ポルシェ・ボクスターGTS)、ドバイで241km/h(ランボルギーニ・ウラカン)、フランスで265km/h(フェラーリ458イタリア)、オーストラリアで208km/h(ランボルギーニ・ウラカン)、アメリカで時速334キロ(記録が残っていないので非公式、フォード・マスタング)、という記録も。
速度違反は国によって性質が異なる
そして興味深いのは速度違反の内容や反則金、罰金、罰則が国によって異なることで、状況から見ると「アメリカでは速度違反で命を落とす人が年平均で11,200人、日本だと(2015年で)210人」。
つまりアメリカはかなり速度違反そのものが多いと推測でき、その超過速度も(死亡事故につながるくらいなので)かなり高いと考えられそうです。
罰則についてだと、上述のオランダは「5キロオーバーでも30ユーロ」ですが、日本だと反則金が発生するのは「15キロオーバー未満」から。
理論上は1キロオーバーからでも(捕まれば)反則金を支払う必要があるということになりますが、たいていは「10キロ以上の超過」でないときっぷを切られることがほとんど無いようですね。※下の画像は一般道の場合
参考までに、世界最初の速度違反は「時速3キロ制限のところを13km/hで走行」つまり10キロオーバー。
3キロ制限というのが今となっては驚きですが、これは1896年、イギリスにて。
なお、この記録は「違法ストリートレース中」に記録されたもので、昔から人々はクルマに乗るとおなじことをやっている、ということがわかります(クルマが発明され、人々が最初に行ったのは”モノを運ぶ”ことではなく”競争すること”であったという)。
VIA:hartvoorautos_nl