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【独走】テスラを圧倒。BYDが累計生産1,500万台達成で見せた「世界最強」の爆発力の秘密とは

BYD

| まさかBYDがこれほどまでの成長力を見せるとは |

この記事の要約

  • 歴史的快挙: 新エネルギー車(EV・PHEV)の累計生産が1,500万台を突破
  • 驚異の加速力: 2024年末の1,000万台から、わずか1年足らずで500万台を上乗せ
  • ライバル比較: テスラの約810万台、VWの約300万台を大きく引き離す生産規模
  • ヒットの源泉: 「ドルフィン」「シーガル」など、世界中で100万台以上売れる人気車種の存在
BYDが日本の軽自動車市場に宣戦布告。新型EV「Racco(ラッコ)」でサクラ/eKクロスに挑戦、その「勝機」と「動機」とは
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もはや誰も止められないBYDの「爆発的成長力」

1995年にバッテリーメーカーとして創業し、2003年に自動車産業へ参入したBYD。

その成長スピードは、これまでの自動車業界の常識では考えられない次元に達しています。

特筆すべきは、2024年末に1,000万台を達成してから、わずか数ヶ月後の2025年半ばには1,300万台、そして現在1,500万台へと到達した点で、2022年にガソリン車の生産を完全に終了し、電動車(NEV)にリソースを全集中させた戦略が、完全に実を結んだ形であるともいえそうです。

BYD

Image:BYD

世界的大手との比較:桁違いの生産スケール

BYDの1,500万台という数字がどれほど凄まじいのか、競合他社の電動車販売と比較してみましょう。

  • テスラ: 累計約810万台(BEVのみ)
  • フォルクスワーゲン・グループ: 累計300万台未満(BEV/PHEV合計)
  • BYD: 累計1,500万台(BEV/PHEV合計)

テスラは完全電気自動車(BEV)のみであるのに対し、BYDはプラグインハイブリッド(PHEV)も含んでいるという違いはありますが、生産インフラの規模とサプライチェーンの強靭さにおいて、BYDが世界トップクラスにあることは疑いようがありません。

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成長を支える「ミリオンセラー」軍団

この巨大な生産数を支えているのは、一部の高級車ではなく、圧倒的なコストパフォーマンスを誇る量販モデルたち。

  • Dolphin(ドルフィン): 累計販売100万台超のハッチバック
  • Seagull(シーガル/Atto 1): 累計販売100万台超のコンパクトEV
  • SUVシリーズ: 「Song Plus」や「Sealion 06」が高いシェアを維持
  • 王朝シリーズ: 「Qin(秦)」「Tang(唐)」などが中国国内および輸出の柱に

BYDの主要生産・成長スペック表

項目内容
累計生産台数15,000,000台(2025年12月時点)
主要パワートレイン純電気自動車(BEV) / プラグインハイブリッド(PHEV)
1,000万台達成時期2024年末
直近500万台の期間約1年以内
主力車種Dolphin, Seagull, Song Plus, Qin
独自技術ブレードバッテリー、e-Platform 3.0、統合電力管理システム
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結論:世界はBYDを中心に回り始めるのか

BYDの1,500万台達成は、単なる数字の記録ではなく、バッテリーから半導体、モーターに至るまでを自社で垂直統合する「BYD方式」が既存の自動車メーカーに対して圧倒的な優位性を持っていることを証明した結果。

この「垂直統合」についてもう少し触れておくと、彼らはEVコストの約3〜4割を占めるバッテリーを自社(FinDreams Battery)で生産しているだけでなく、半導体までをも自社開発しています。

これにより、世界的なサプライチェーンの混乱の影響を最小限に抑え、圧倒的なスピードで増産することが可能になり、加えて「圧倒的な低コストと収益性」を実現しているわけですね。

2025年、中国は世界のNEV生産の大部分を占めていますが、その中心にいるのは間違いなくBYD。

そしてテスラがソフトウェアで世界を変えたように、BYDは「圧倒的な物量と供給力」をもって電気自動車をすべての人の手に届くものに変えようとしています。

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参照:BYD

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