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13年間放置されていたワンオーナーのフェラーリF355を偶然発見した男!フェラーリのスペシャリストに依頼してレストアを開始

2020/03/09

| 希少な”ヴェルデ・シルバーストン”、そしてレーシングシート装着 |

英国のフェラーリ正規ディーラー、H.R.オーゥエンが「13年ぶりにマカオの納屋で発見された」フェラーリF355ベルリネッタをレストアする、と発表。
このフェラーリF355はある男性が(これとは別に)フェラーリ512TRを探している時に偶然出くわした個体で、一枚のシートに覆われただけの状態で放置されていたもの。
その男性はナンバープレートから記録をたどって持ち主を探し出し、1995年に新車にてこのF355を(マカオにて)登録したオーナーから買い取ることにした、と報じられています。

右ハンドル、マニュアル・トランスミッション

このフェラーリF355のボディカラーは非常に珍しいヴェルデ・シルバーストン。
今でこそグリーンのフェラーリはさほど珍しくはないものの、90年代というと「ロッソ以外の選択肢は考えられない」といった状況でもあり、このカラーを選んだもともとのオーナーのセンスには脱帽です。

なお、最初のオーナーは1995年に購入してから2007年までこのF355をドライブしていたものの、その後は一度もエンジンに火を入れたことはない、とのこと(走行距離はトータルで10,000キロ)。

Ferrari-F355 (2)

新しくこのF355を購入した「2代目」オーナーはイギリスにこの車両を運んでフェラーリのスペシャリストでもあるH.R.オーウェンにレストアを依頼したということになりますが、当初はワイヤリングに問題があり、かつ油脂類はすっかり枯渇して入るという状況。

エンジンを下ろしてリビルトし、クラッチやフライホイール、触媒やポンプ類、バッテリー、エアコン、ブレーキ、ショックアブソーバー、タイヤも新品に交換され、燃料系もクリーニングを行ったそうですが、これからボディ、次いでインテリアのレストアに取り掛かることになる、とアナウンスされています。※ホイールはマグネシウム製なので放置によって酸化が進んでいると思われる
もちろんH.R.オーウェンはフェラーリの正規ディーラーかつスペシャリストでもあり、完成後はフェラーリ本社のクラシックカー担当部署、「フェラーリ・クラシケ」による認証を受けることになる、とのこと。

Ferrari-F355 (3)

フェラーリF355はこんなクルマ

フェラーリF355は1994年のジュネーブ・モーターショーにて発表されたミドシップフェラーリで、搭載されるエンジンは3.5リッターV8。
出力は380馬力、0−100km/h加速は4.7秒、最高速度は195km/h。

ボディのデザインはピニンファリーナ、車体構造はスチールとアルミニウム。
エアロダイナミクスに注力したモデルであることも知られ、パワーステアリング、ABSを装備するなど近代化を果たしたフェラーリでもあります。

Ferrari-F355 (4)

そして内装においても快適性と高級さが追求され、ダッシュボードやシートはコノリーレザー。
この車両において特筆すべきはカーボンコンポジット製の「レーシングシート」を採用しているということ。
さらにはマニュアル・トランスミッションということもあって、今後に渡り「高い価値」を発揮することになりそうです。

Ferrari-F355 (5)

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