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通算3台目の「セナ炎上」。他のマクラーレンは燃えないのに、なぜセナだけが燃えるのか?

2020/03/02

| ここまで炎上が連続すると、さすがに車両側の問題を疑っても良さそうだ |

ポルトガルにて、マクラーレン・セナが炎上してしまうという案件が発生。
マクラーレンはさほど「燃える」クルマではないものの、セナに限っては少なくとも本件あわせて3台の炎上が報じられており、なぜかけっこう燃える部類。

ただ、セナだからといって他のマクラーレンと構造的にそう大きく変わるところはなく、同じカーボンモノセルIIシャシーを使用し、同じV8ターボエンジンをミッドに搭載しています。
駆動方式やトランスミッションについても、セナとほかのマクラーレンとで変わりはなく、なぜセナばかりが燃えるのかはちょっと謎。

ハーネスの取り回しがちょっと違う?

セナにあって他のマクラーレンに無いのは「800馬力」という高出力、特殊な取り回しのテールパイプ、「ポッド」と呼ばれるアクティブエアロ。
これまでの画像を見るに、いずれのセナも車体後部から火が出ているようで、おそらくはエキゾーストパイプの熱がなにかに引火しているのだとは思われ、このあたりに問題があるのは間違いなさそうです(マクラーレンは北米とオーストラリアにおいて、ワイヤリングハーネスがエキゾーストパイプと接触し発火する可能性があるとしてリコールを届け出ている)。

今回の出火について、その詳細は明らかになっていないものの、エンジンベイから火が出たとされており、見たところ消化対応が早かったのか、「全部燃え落ちる」ところまでは行っていないようですね。

McLaren-Senna-Fire (1)

過去にはこんなセナの炎上も

やはりセナの炎上で有名なのは、ユーチューバーであるサロモン氏の個体。
納車されてわずか11日後に炎上しており、これに対してサロモン氏は「マクラーレンがなんとかしてくれる」と大きく構えていたものの、その後マクラーレンが態度を硬化させたのか、マクラーレン本社、そしてセナを購入したディーラーともに、サロモン氏に対して「何もしない」と決めた模様。

サロモン氏はこれまでにもマクラーレンP1、675LT、720Sそしてセナを購入したVIPであるはずですが、この「あまりの対応」に同氏は怒り心頭(きっと誰だってそうなる)。

マクラーレン・セナ「2台目の炎上」が発生。最初に炎上したオーナーは「マクラーレンに合計3億円も払ったのに何も対応しない」という動画を公開

その後、F1オーストラリア・グランプリのエキシビジョンとしてゲルハルト・ベルガー氏がセナをドライブしていますが、その際にも車体後部から火が出たことが画像とともに拡散されていますね(これはGPサーキットでの出来事だけあって、すぐに消火できた)。

これだけセナの炎上が続くと、車両側になんらかの問題があると考えるのは当然であり、マクラーレンとしてはなんらかの対応(追加リコールなど)を行う必要があるとも思われ、サロモン氏に対しても補償をするべきなのかもしれません。

VIA:Cofina Media

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