
Image:Dreame
| CES 2026でベールを脱ぐDreameの野望とは |
この記事のポイント(要約)
- 家電からの転身:ロボット掃除機で有名な「Dreame(ドリーミー)」が、自動車事業「Dreame Auto」を始動
- 驚愕のスペック:最高出力1,000馬力超、0-100km/h加速は1.8秒以下というハイパーカー級の性能を予告
- ハイテク冷却技術:電気駆動系を15℃まで強制冷却する、家電メーカーならではの熱管理技術を搭載
- CES 2026で初公開:2026年1月のラスベガスでプロトタイプを世界初披露予定
-
-
【衝撃】中国の掃除機メーカー「Dreame(ドリーミー)」がブガッティに挑戦する“世界最速ハイパーカー”計画を発表。ボクが考えるその真意とは?
| 欧州でも「ダイソンが電気自動車に参入」「アップルが電気自動車に参入」しようとした例がある | もはや自動車メーカーの敵は「自身の業界以外から」 中国の家電メーカー、Dreame Technolog ...
続きを見る
「掃除機メーカー」が作る車は、ただのEVではない
ダイソンがかつて断念した「家電メーカーによるEV製造」。
その夢を、今度は中国のDreame(ドリーミー)が実現しようとしています。
なお、Dreameといえば、強力な吸引力を誇るロボット掃除機やドライヤーで日本でも知られる存在ではありますが、彼らが次に吸い込もうとしているのは、なんと”スーパーカー(ハイパーカー)市場”。
「Starry Sky Plan(星空計画)」と名付けられたこのプロジェクトから、ついに第一弾モデルのティザー画像が公開されて大きな話題となっています。
Image:Dreame
💇♀️ Find your perfect hairstyle with Pilot!
— Dreame Global (@DreameGlobal) December 28, 2025
✨ Personalized hair care through the app
✨Different nozzles to match any look you want
Style smarter, not harder.
Your hair, your way.#Dreame #Pilot #HairStyle #PersonalizedCare pic.twitter.com/SxWCou7kkW
1000馬力、加速1.8秒。「異次元」のスペック
公開されたティザー画像、そして最新の報道によると、このモデルは既存のEVの常識を覆す性能を秘めており、その詳細は以下の通り。
1. 1000馬力オーバーの怪物
まず最高出力は1,000馬力を超えると報じられ、これは、フェラーリやランボルギーニのフラッグシップモデルに匹敵する数値です。
2. 世界最速クラスの加速性能
0-100km/h加速は1.8秒未満を目指しているとのことで、現在、世界最速を争うリマック・ネヴェーラや、テスラ・ロードスター(次期型)に真っ向から勝負を挑む形になります。
そしてこれが実現すれば、アスパーク・アウルの「1.69秒」に次いで「市販車では世界で2番目に速い加速を誇る」クルマとなるわけですね。
-
-
【最新版】0-100km/h加速ランキング最新版!上位は2秒台の争いに突入し、驚愕の「1秒台」も登場。やはりEV勢が上位を占め、現在の最速は日本のハイパーカー「アスパーク・アウル」
ガソリン車でもそろそろ2秒台前半に突入しそう スポーツカーのスペックのうち、重要な要素として「0-100km/h(アメリカだと0-60mph)加速」が挙げられますが、ここで主だったクルマの数字をピック ...
続きを見る
3. 家電技術を応用した「15℃冷却」
そして最もユニークなのは「駆動系の冷却システム」。
冷媒を用いた強制冷却技術を採用し、モーターやバッテリー周りを常に約15℃に保つことで、超高負荷な走行でもパフォーマンスを維持する構想を掲げていますが、このあたりは「掃除機からのフィードバック」なのだと考えられます。
ALL DREAMS IN ONE DREAME
— Dreame Global (@DreameGlobal) December 22, 2025
🚀 Dreame is heading back to @CES 2026.
From intelligent cleaning to a smarter home ecosystem, we’re ready to unveil what’s next.
New innovations. New possibilities. A new chapter begins in Las Vegas.
📆Jan 6–9, 2026
📍LVCC Central Hall Booth… pic.twitter.com/SjzRllR3ug
デザイン:空力を極めた「地を這う」フォルム
ティザー画像からは、スーパーカーらしい低くワイドなシルエットが確認でき・・・。
- フロント:4本の水平なデイタイムランニングライトが特徴的な”鋭い眼光”
- サイド:Aピラーが隠されたデザインを持ち、フロントガラスがルーフまで繋がっているような未来的なルックス
- リア:巨大な固定式ウィングと地面に吸い付くような「2層式ディフューザー」を装備
Image:Dreame
概要と今後の展開:2027年の市販化を目指す
もちろんドリーミーは単なるコンセプトカーでこのクルマを終わらせるつもりはなく、彼らは明確な「2ブランド戦略」を掲げていて、ハイエンド市場へと特化することもアナウンス済み。
| ブランド名 | ターゲット・特徴 |
| Dreame Auto | 超高性能ハイパーカー(今回のモデル)。ブガッティをベンチマークとする。 |
| Starry Sky Autos | 大型ラグジュアリーEV(SUVなど)。ロールスロイスやベントレーをライバル視。 |
なお、この名もなき新型ハイパーカーにつき、市販化のターゲットは2027年だとされ、まずは2026年1月のCES(ラスベガスにて開催される家電の展示会)にて、”その実力がどれほどのものか”世界中が注目することになるわけですね。
Don’t miss our Black Friday deal!
— Dreame Global (@DreameGlobal) November 28, 2025
Seize the moment before it’s gone.#Dreame #BlackFridayWeekCdiscount #BlackFriday pic.twitter.com/XNtQ6CK9q0
結論:掃除機メーカーだからこそできる「革新」
「掃除機のモーター技術」と「エレクトリックハイパーカーの駆動技術」は、実は「高回転・高効率」という点で共通しています。
Dreameは自社の毎分20万回転という超高速デジタルモーターのノウハウをクルマの走行性能に転換しようとしているということになりますが、かつてスマートフォンメーカーのシャオミ(Xiaomi)が「SU7」で自動車業界を震撼させたように、今度は掃除機メーカーが「地上最速」の称号を奪いに来るのかもしれません。
参考までに、イギリスのダイソンが断念した最大の理由は「収益性」。
しかし、中国の強力なサプライチェーンを活用できるDreameには、その壁を突破できる勝算があると考えてよく、CES 2026での実車公開が「単なる家電の延長」なのか、それとも「真のゲームチェンジャー」たりうるのか、今から目が離せない状態です。
-
-
ダイソンは撤退した電気自動車ビジネスで合計4000億円も損失を出していたようだ!そして「1台2000万円で売るはずだった」EVも公開
| 最初から勝ち目のない競争だった | さて、ダイソンは昨年に「開発していた電気自動車ビジネスをすべてキャンセルする」と発表していますが、今回は「発売するはずだった」電気自動車を公開しています。ダイソ ...
続きを見る
合わせて読みたい、関連投稿
-
-
これが1,225馬力、0−100km/h加速1.9秒の中華ハイパーカー「AION ハイパーSSR」。北京で実車を見てきた
| アイオン ハイパーSSRのデザインは自社の持つミラノのデザインオフィスにて | そのスタイリングに「華」があるのは間違いない さて、北京にて中国の新興ブランド、AIONが販売するハイパーカー「SS ...
続きを見る
-
-
これ絶対訴訟になるな・・・。掃除機メーカー「ドリーミー(Dreame)」が“世界最速”EVを公開、「まんまブガッティ・シロン」の姿に驚かされる
Image:懂车帝 | いかにコピー天国として名高い中国であっても「これはない」 | 掃除機メーカーが超ラグジュアリーEV市場に参入 中国の家電ブランドとして知られるドリーミー(Dreame Tech ...
続きを見る
-
-
シャオミはなぜ「アップルが断念した」電気自動車の発売を実行し成功することができたのか?シャオミとアップルとの「相違」とは
Image:Xiaomi | シャオミはアップルよりも「広く深い」レベルでその製品が人々の生活に根付いていた | さらにシャオミは「地の利」を掌握しサプライチェーンと生産拠点を確保 さて、昨年後半から ...
続きを見る
参照:IT Home













