| 1992年発売のユーノス・ロードスター”Sリミテッド”をイメージした内外装 |
フランスのマツダ法人が、ロードスターに”ユーノス”の名を冠したスペシャルモデルを発売。
これは「MX-5 Eunos Edition」と題されたもので、1992年12月に日本にて発売された「Sリミテッド」をイメージしたブラック外装、レッド内装を持っています。
なお、ロードスターは1989年の発売当初、 日本国内においては「ユーノス」ブランドからの登場。
というのも、当時マツダは「オートザム」「ユーノス」等合計5チャンネル体制を採用しており、ロードスターはその中でも特に”プレミアム”に位置づけられていたユーノスブランドからの発売が好ましいと判断されたため。
マツダMX-5ユーノス・エディションはこんなクルマ
ちなみにこの「ユーノス」ブランドは日本国内のみにおいて展開されていて、マツダは海外においてロードスターを「MX-5」の名で展開。※北米ではミアータ=Miataのペットネームが付く
ただしその後、ユーノスブランドは業績不振のために1996年にアンフィニ店へと併合される形で姿を消すこととなっています。
今回なぜフランスのマツダ法人が、海外で展開されていなかった「ミアータ」を特別仕様車の名称として採用したのかは不明ではありますが、「ユーノス・ロードスターSリミテッド」が現地においてなんらかの評判となったのかもしれません。
なお、ボディカラーはジェットブラックマイカ、内装はバーガンディ(ナッパレザー)。
日本国内だとレザーシートには「(S レザーパッケージだと)ブラック」しか選べないのでけっこう特別な仕様を持つということになりますね。
トップもブラック、ホイールもブラックなので、幌を閉じるとまさに漆黒。
ちなみにホイールはレイズ製で、この「ブラック」はMX-5ユーノス・エディション専用カラーだそう。
1992年の「Sリミテッド」に採用されるホイールはBBS製のメッシュデザインだったので、できればこのMX-5ユーノス・エディションにおいても「BBS製ゴールドメッシュ」を再現してほしかったところ。
搭載されるエンジンに変更はなく、ただし日本とは異なり現地では標準となる2リッター4気筒(Skyactiv-G/181馬力)。
トランスミッションは6速マニュアル、もしくは6速オートマティックを選択できる、と紹介されています。
車体前後に装着されるエンブレムは「マツダ」のままですが、フロントフェンダー上には「EUNOS EDITION」のバッジが誇らしげに輝きます。
マツダMX-5ユーノス・エディションのインテリアはこうなっている
そしてこちらはこのMX-5ユーノス・エディションにおいてはもっとも特徴的だと言えるインテリア。
妖艶かつセクシーな雰囲気すら漂いますね。
ナッパレザーに採用されるステッチはホワイト。
このMX-5ユーノス・エディションの価格は安くはなく、邦貨換算だとおおよそ430万円くらいだと報じられています。
限定台数は110台に設定されているそうですが、欧州においてもMX-5の人気は非常に高いとも報じられ、この価格であってもけっこう早く完売となってしまうのかもしれません。