| ブランドによっては「機能推し」「ライフスタイル推し」「クルマ推し」など方向性は様々 |
パーク24によると、「クルマのCM人気ナンバーワンはホンダ・ヴェゼル」とのこと。
これはパーク24がインターネット経由にてタイムズクラブ会員のうち9,230名にアンケートを行った結果だそうで、要約すると「好きなクルマのCMがある人は27%」、「好きなクルマのCMを流すメーカーはトヨタがトップで31%」「そのCMが好きな理由は”そのクルマが好き”という28%がトップ」「クルマを購入する際にCMのイメージが影響すると答えたのは35%」。
なお、ぼくもタイムズクラブ会員ですが、こういったアンケートの依頼が届いたことは一度もなく、そこはちょっと不思議なところです(調査ターゲットから外れているのかもしれない)。
意外?意外ではない?
そこで、今回のアンケートにおいていくつか興味を惹かれた部分を紹介したいと思いますが、まずは「好きなクルマのCMを流しているメーカー」という結果(ランキング)。
クルマ単体だと「ヴェゼルのCMが一番好き」ということですが、意外やそのCMが好きというメーカーだと「トヨタ」がトップです。
トヨタ | 31% |
スバル | 23% |
ホンダ | 20% |
マツダ | 16% |
日産 | 15% |
ダイハツ | 13% |
スズキ | 12% |
BMW | 8% |
メルセデス・ベンツ | 7% |
レクサス | 6% |
アウディ | 5% |
三菱 | 3% |
ボルボ | 2% |
VW | 2% |
フィアット | 1% |
ちなみにそのCMが好きな理由では「そのクルマが好き」が28%、「CMがカッコいい」が23%、「CMのイメージが良い」が22%、「使われている曲が良い」が8%、「CMが面白い」が7%、「そのメーカーが好き」が6%、そして「出ているタレント・キャラクターが好き」は最下位で4%。
パーク24も指摘していますが、クルマのCMにおいては「誰が出ているか」はさほど影響がないと言えそうです。
やはりトヨタファンは多い
なお、そのCMが好きな理由それぞれにおいて「ナンバーワンのメーカー」をまとめたのが下記。
特筆すべきところとしては、「そのクルマが好き」だとスバルがブッチギリの最下位ではあるものの、逆に「CMのイメージが良い」についてはスバルがダントツのトップ。
「使われている曲が良い」はもちろんホンダが突き抜けての1位。
「出ているタレント・キャラクターが好き」だと日産がずば抜けていますが、これは矢沢永吉効果だと言えそうです。
そのクルマが好き | トヨタ(32%) |
CMがカッコいい | マツダ(28%) |
CMのイメージが良い | スバル(34%) |
使われている曲が良い | ホンダ(18%) |
CMが面白い | トヨタ(8%) |
そのメーカーが好き | マツダ(9%) |
出ているタレント・キャラクターが好き | 日産(6%) |
マツダのCMは「車種を覚えてもらえない」?
次いで好きなクルマのCM(車種別)だとこう。※右の数字は得票数
ロッキーのCMはここ最近だと珍しいシュールなものですが、これが大きく受けたということになりそうです(ただし販売面においてはトヨタ・ライズに大きく水を開けられている)。
スバルのCMについては、パーク24いわく、そのストーリー性が評価されているのではないか、とのこと。
ホンダ・ヴェゼル | 113 |
ダイハツ・ロッキー | 100 |
スバル・フォレスター | 89 |
トヨタ・カローラ | 86 |
ホンダ・フリード | 67 |
スバル・レヴォーグ | 59 |
スバルXV | 59 |
トヨタ・クラウン | 47 |
マツダCX-30 | 47 |
トヨタRAV4 | 46 |
日産ノート | 45 |
日産セレナ | 40 |
MAZDA3 | 39 |
マツダCX-8 | 37 |
日産リーフ | 34 |
ホンダN-BOX | 32 |
TVCMはメーカーによって「色」がある
全般的に見て、けっこう意外な結果や納得の結果もありますが、その車種のCMがどんなものだったかを覚えているものとしては「ホンダ・ヴェゼル」「ダイハツ・ロッキー」「トヨタRAV4」、そしてここにはありませんがスズキ・ハスラーあたり(ぼくはTVを見ないものの、CMは大好きなので、CMを集めたコンピレーション動画をよく見る)。
個人的に印象に残るのはやはりホンダの一連のCMではありますが、ホンダの場合はクルマやバイクを前面に押し出すよりも、「そのクルマやバイクがあったら、こんなに楽しい、そしてカッコいいライフスタイルを送ることができる」というブランドメッセージ的な内容が多いようにも思います。
スバルはそのクルマの特徴(4WDや積載性)を、様々なシーンにあわせて紹介していて、これが共感を呼んでいるのかもしれません。
日産は”技術の日産”だけあって、そのクルマというよりも搭載される技術を優先しており、「その技術を搭載したのがこのクルマ」という逆説的な内容が多いようですね。※受賞歴や販売状況をアピールする傾向も強い
トヨタは車種によって様々なスタイルがあり、shかし基本的には「スタイリッシュな」、そしてクルマに憧れを抱かせるような構成を好むように感じます。
マツダはブランド自体が「プレミアム」を標榜しているので、やはりCM自体も「ちょっとアッパークラス」なものが多く見られ、つまり「等身大より背伸び」といった印象も。
そして現代においては異色なダイハツ・ロッキー。
異業種では、コーヒー飲料にもこういった「未来的」な世界観が取り込まれていますね。
VIA:park24