>ブガッティ

存在するのは世界に一台!イエロー外装にレッド内装のブガッティEB110SSが中古市場に登場

2020/05/20

| そもそもレッド内装のブガッティEB110SSは1台しか製造されていない |

bugatti-eb110-ss-for-sale

イエローのボディにレッドの内装という「世界でただ一台の」組み合わせを持つブガッティEB110スーパースポーツが中古市場に登場。

価格は掲示されておらず「ASK」ですが、正確に言うならばレッド内装を持つEB110自体がこの1台のみとのことなので、その価格はEB110史上最高レベルとなるのかもしれません。

このブガッティEB110は、現在の「ブガッティ・オトモビル(フランス本社)」ではなく「アウトモビリ・ブガッティ(イタリア本社)」が世に送り出したスーパーカー。

ただし現在のブガッティも「ミドシップ、クワッドターボ、4WD」というEB110が採用したパッケージングを継続しており、EB110をイメージした「チェントディエチ」も限定販売しているため、両社はあながち無関係とも言えないポジションです。

ブガッティ設立110周年記念にしてEB110へのオマージュ”チェントディエチ(Centodieci)”正式発表!「次の100年に向け、過去とテクノロジーとを融合させた」

| 限定台数は10台、価格は9億4400万円、納車ペースは年に2台のみ | ブガッティが創立110周年記念車として「ブガッティ・チェントディエチ(Bugatti Centodieci)」を発表。ベース ...

続きを見る

そしてチェントディエチの登場によってEB110にも再び脚光が当てられることになり、直近ではその相場が7倍以上に上昇しているとも言われていますね。

ブガッティEB110
ブガッティの中古相場が急上昇!ヴェイロン、EB110の値上がりが激しくEB110は7.3倍に。その理由、そしてブガッティの戦略的思考を考える

Image From : Bugatti | そこには綿密な戦略があった | ブガッティの中古車が異常な値上がりを見せている、との報道。たとえば、ブガッティが現在のフォルクスワーゲン傘下となる以前の体 ...

続きを見る

アウトモビリ・ブガッティが発売したのは「EB110」ただ一車種のみ

なお、アウトモビリ・ブガッティは1987年にイタリア人の実業家、ロマーノ・アルティオーリ氏が「ブガッティ」の商標を取得して設立した会社。

その後1995年にロマーノ・アルティオーリ氏は財政破綻し、そこからブガッティの商標権を買い上げたのがフォルクスワーゲングループで、この判断には故フェルディナント・ピエヒ氏(ポルシェ創業者一族)が大きく影響していると言われます。

94252708_1441647716022754_1664921901673218048_n

ブガッティ・ヴェイロンの計画は、VW会長が来日して列車で移動中に書いたメモから始まっていた!そのメモが公開に

| 往々にして天才は「思いつき」を実現する | https://www.flickr.com/photos/110074903@N02/49778791641/in/album-72157713879 ...

続きを見る

ちなみにブガッティEB110のデザインはカウンタックで有名なマルチェロ・ガンディーニ、車体の設計は「ミウラの父」そしてカウンタックの設計も行ったパオロ・スタンツァーニ。

bugatti-eb110-ss (2)

そのせいかブガッティEB110は「ミドシップ」「ガルウイング(シザースドア)」というカウンタックとの共通点があるものの、決定的に異なるのは「4WD」。
ただしパオロ・スタンツァーニはカウンタックでも「4WDを想定していた」と後に語っており、設計思想としてはカウンタックの流れにある、と言って良さそうです(この頃ランボルギーニはオーナーの元を転々とし、5番目のオーナーであるクライスラー傘下にあった。パオロ・スタンツァーには不安定なランボルギーニではできない”理想”をブガッティで実現したとも考えられる)。

bugatti-eb110-ss

3500cc/V12エンジンにターボ4基がけという、現代においても規格外のパワーソースが特徴で、 出力は552馬力、0-100キロ加速は3.6秒と当時としては破格の性能を誇ることに。

94088622_1441647879356071_4025105571555311616_n

今回売りに出されているEB110GT”スーパースポーツ(SS)”は更にその出力を611馬力にまで向上させたもので(反面、重量は150キロ削られて1400キロに)、リアウイングの追加などが外観上の相違点。※こちらは0-100キロ加速は3.2秒、最高速度は355km/h

ブガッティEB110の総生産台数は154台、EB110SSの生産台数は30台だという記録が残ります。

bugatti-eb110-ss (3)

これまでに売りに出されたEB110はいずれもブラックのインテリアを持っていたこともあり、このレッドの印象はまさに鮮烈。

ステアリングコラム、ステアリングホイール、シフトブーツ、シフトレバー等もすべてレッドレザーに覆われ、妖艶な高級感もありますね。

94103115_1441647849356074_2988419415420174336_n

センタートンネルやサイドシルにはクロスステッチがほどこされたレザーでカバーされており、これもまた現代の車とは異なるエレガントさが感じられます。

94659398_1441647816022744_6013446628105519104_n

ステアリングホイール状の「EB」とは、ブガッティ創業者であるエットーレ・ブガッティのイニシャル。

これは現代のブガッティにも引き継がれていますね。

94312508_1441647786022747_4488493626095042560_n

ピラー内張り、ルーフライナーもレッド。

ダッシュボードもレッドなのでフロントウインドウには盛大な映り込みが生じていますが、そんなことを気にするクルマではないこともまた事実ですね。

94205829_1441647752689417_450149036893143040_n

走行距離は約15,000キロだと紹介されており、現所有者のFacebookにはさらなる画像が公開されています。

VIA:Autoclassics, Vladimir Tretyakov

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

->ブガッティ
-, , ,