| SUVユーザーはカスタム意欲が旺盛であるようだ |
さて、今回はカスタムカー情報をダイジェストにてお届け。
内容はSUVが中心で、メルセデス・ベンツGLEクーペ、ランドローバー・ディフェンダー、アウディRS Q8のカスタムを紹介したいと思います。
まずはWALD(ヴァルド)によるメルセデス・ベンツGLEクーペ”ブラックバイソン”ですが、これは見ての通り「真っ黒」。
ちょっとしたことで随分雰囲気が変わる
これはWALDが得意とする”ダークな”カスタムが施されているということになり、しかし実際に装着されるエアロパーツはフロントスポイラー(168,000円)とリアスカート(148,000円)、パナメリカーナグリルのみ。
そのほかはホイール交換におそらくローダウンが施されているようですね。
一見するともっと手が入っているように見えるものの、「そう思える」のはおそらくグリル内のメルセデス・ベンツエンブレムやヘッドライト内部がスモーク加工されているからだと思われ、純正パーツであっても”少し加工するだけで”ずいぶん雰囲気が変わるということもわかります。
実際のところ、トヨタやアウディ、ポルシェも上位グレードや特別仕様モデルに対し、「メーカー純正」としてダーク/ブラック加工のモールやエンブレム、グリル、そして前後ランプ類を用意しており、メーカーとしてもこういったパーツのフィニッシュを変えるだけでイメージを大きく変更できるということを理解している、ということになりそう。
リアのメルセデス・ベンツエンブレムもブラックですが、エンブレムを塗ると、経験上「一気にカスタムカーっぽくなる」ようでもありますね。
テールランプは意外やノーマルのまま(スモーク加工されていない)。
参照:WALD
ランドローバー・ディフェンダーのカスタムに新星誕生
そして次は「ツイステッド・オートモーティブ」によるランドローバー・ディフェンダーのカスタム、”ツイステッドNA-V8”。
こちらはコンプリートカー扱いとなり限定200台、邦貨換算で約2750万円程度で販売される、とのこと。
エンジンはGM製の6.2リッターLT1へと換装され(ディフェンダーにGM製V8をスワップする例は多い)出力は455馬力、トランスミッションは8速AT(5速マニュアルも選べる)。
オプションにてLT4エンジン(6.2リッターV8/650馬力)も選択可能だとアナウンスされています。
そのほか、乗り心地と走破性とを両立させるためにダンパー含むサスペンションシステムが入れ替えられ、これはトラクション向上やアンダーステアの解決にも貢献するようですね。
加えてデフやドライブシャフト、ブレーキも強化されていて、当然ながらエキゾーストシステムも専用品に。
ボディ形状は110ステーションワゴン、90ソフトトップ、110ダブルキャブ、130ピックアップを選択でき、いずれの場合も高度にカスタムされたインテリア、最新のインフォテイメントシステムやオーディオが装着される、とのこと。
さらには盗難警報(ディフェンダーの盗難は多い)と追跡システム、ヒーター&クーラー内蔵レカロシート、リヤビューカメラ、パーキングセンサー、ブラインドスポットモニター、クルーズコントロール、遮音や防音、制振の強化も「追加装備」として挙げられています。
ディフェンダーのカスタムというと、これまではカーン・デザインの別ブランド「チェルシー・トラックカンパニー」がよく知られるところでしたが、新星誕生といったところですね。
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ハマーH1は根強い人気を誇る
そして次はハマーH1を専門にカスタムする「ミルスペックオートモーティブ」の最新作。
ハマーH1はH2やH3とは異なり、軍用車ベースの車体を持つことが特徴ですが、そのヘビーデューティーさから高い人気を誇るクルマ。
ミルスペックオートモーティブは(当時)23歳の若者3人によって創業された会社で、「デザインの追求」「細部にまで注意を払う」「技術の統合」という3つをそのコアバリューに掲げ、妥協のないカスタムを行うことでも知られます。
そのため、1台あたりの価格は2000万円台~と安くはなく、今回紹介するハマーH1もそのコンプリート価格「3200万円」。
エンジンは500馬力を発生する6.6リッターデュラマックス(ディーゼル)、トランスミッションは6速アリソン製ATが搭載され、強大なパワーとトルクを受け止めるためにドライブシャフトはもちろん駆動系のマウントも強化され、ブレーキもウィルウッド製6ピストンへと交換することでストッピングパワーも担保しています。
ホディカラーは「ディープスカイブラックケブラー」で、表面には傷がつきにくいようポリウレタンコーティング済み。
ネジ一本に至るまでこだわり抜かれ、製作する車両ごとに独立した個性を与えていますが、これまでにも多数の作品がリリース済み。
ただし今回の車両については、ロールケージが装着されるなど、いっそうハードに見えますね。
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またまた「ミルスペック・オートモーティブ」によるハマーH1のカスタム。とことんブラック、塗料にはケブラー混入のハード仕様
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一方でインテリアは快適性や豪華さが追求され、高級素材を惜しみなく使用。
ステアリングホイールはCNC加工されたワンオフ品、シートはナッパレザー(パンチングやキルティングが施される)、メーター類もオリジナル。
JLオーディオ製プレミアムサウンドシステムも装着されることで快適性を高めているようです。
ニュルブルクリンク最速SUVをさらにチューン
最後はLumma DesignによるアウディRS Q8のカスタム。
アウディRS Q8は現時点における「ニュルブルクリンク最速」SUVですが、その最速SUVにふさわしいスポーティーなルクスへと変貌を遂げています。
カーボン製フロントグリルやエアガイド、ホイールアーチやリアウイングが装着され、これらは「CLR RSパッケージ」として提供されるようですね。
なお、外観だけではなくエンジンもアップグレードされ、その出力は600馬力から694PSへ。
パッケージ価格は邦貨換算にて約450万円で提供される、とアナウンスされています。
参照:Lumma Design