| ちょっと前の中国は本当にパクリ車だらけ。中には本物と見分けがつかないクルマも |
さて、Carwowが「中国史上、最悪なパクリ車」という動画を公開。
その中に登場したのがトヨタ・スープラのコピーである「Geely BL」というクルマなのですが、これはぼくが以前に中国の地方都市にて目撃して以来、ずっと(何なのかわからず)気になっていたクルマそのものであり、長年の疑問がようやく解けたという感じです(これでよく眠れる。ありがとうcarwow!)。
ちなみにこの80スープラのコピーについて、ぼくが目撃した際には画像の通り「トヨタエンブレム」が装着されていたので、中国車ベースのレプリカなのか、それともパクリ市販車だったのか判断ができず、しかし今回「れっきとした市販車だった」ということが明らかに。
参考までに、このGeely(吉利汽車)は現在ロータスそしてボルボの親会社であり、スマートの株式の過半数を取得済み。
-
メルセデス・ベンツが「スマート」の株式過半数を中国・吉利汽車に譲渡したとの報道。これはおそらく「誰もが得をする」取引だ
| 現段階では”ウワサ”だが、おそらくこれは実現しそう | メルセデス・ベンツ(ダイムラー)の株式を10%近く取得し、「筆頭株主」にまで躍り出た中国・吉利汽車の李書福氏。そして今回、その吉利汽車が、ダ ...
続きを見る
そしてこの会社のCEOはメルセデス・ベンツ(ダイムラー)の筆頭株主としても知られます。
-
まさかのまさか。中国・吉利汽車のオーナー、李書福氏がダイムラー筆頭株主に。一体何者?
| まさかあの噂が現実になるとは | 中国・吉利汽車(Geely)のオーナー、李書福氏がメルセデス・ベンツの親会社、ダイムラーの株式を合計で9.69%取得し、なんと「最大株主」に。 これまでは「第3位 ...
続きを見る
中国にはこんなコピー車が存在する
そしてcarwowが公開動画について紹介したいと思いますが、まずは吉理汽車(ボルボとロータスの親会社)による「GE」。
もちろんロールスロイスのコピーですね。
こちらは有名なポルシェ・マカンのコピー、SR9。
日本で発売されるという話もあったようです。
-
ポルシェ・マカンの中華コピーが今度はトランスフォーマーもパクった。「SR9 Deformation」登場
ポルシェ・マカンのコピー車を販売する中国の「Zotye」ですが、よほどこの「SR9」が好調と見え、限定モデルを次々発売。 今回の限定モデルは「SR9 Deformation」と題されたもので、見た目の ...
続きを見る
ミニのコピー、Lifan320(ミニは中国ではけっこう人気がある)。
R56やF56よりもR50世代のミニに近いように見えます(リアもミニそっくり)。
これもまた有名なランドウインドX7(レンジローバー・イヴォークのコピー)。
-
イヴォークの中華コピー「X7」がフェイスリフト→今度はVWティグアンに似てきた件
レンジローバー・イヴォークの中華コピーがイヴォーク似ではなくなったが・・・ 中国の長安汽車(CHANGAN)が保有する”Landwind”ブランドから発売されている、レンジローバー・イヴォークのコピー ...
続きを見る
そしてこちらはフェラーリのパクリ、Suxhouイーグル・キャリー。
前半分はフェラーリFF風、後ろ半分はポルシェ・ケイマン風(718よりも918に近い)という「パクリのハイブリッド」ですね。
さっそくホンダeをコピーしたOra R1(仕事が速いな!)。
ちなみに車体後部はスマートの「トリディオンセル」を模しています(中国ではスマートの人気が高い。実際にスマートの株式の半分は中国の吉利汽車に売却された)。
こちらはグランドチェロキー風の北京汽車、BJ40。
これを見るに、北京汽車は「何でもやってくるな・・・」という印象ですね。
ジープ・ラングラー風のクルマも存在する模様。
そしてこちらも話題になった、ランボルギーニ・ウルスのコピー「Hansu C60」。
製造するのはHansuという会社ではあるものの、その黒幕はやっぱり北京汽車です。
ちなみに中国のオンラインゲーム上には、ランボルギーニ・ウルスはじめとして世界中の有名なクルマのパクリが総出演、といった感(現地の人のスマホを借りて写したもの)。
そして80スープラ風の「吉利(Geely)BL」。
ウインドウ越しに見えるセンターコンソールも80スープラによく似ているようですね。
おなじみメルセデス・ベンツGクラスのコピー、北京汽車のBJ80。
この北京汽車は中国におけるメルセデス・ベンツの合弁相手でもあり、現地で一緒にメルセデス・ベンツを生産する仲。
にもかかわらず堂々と提携相手のデザインをパクるという神経は理解ができない、と思います。
-
一体どういった神経?ベンツの中国提携先がG 63 AMG 6×6をコピーしモーターショーに展示
| どこをどう間違えばこんな悪魔の所業が? | 以前に北京汽車がメルセデス・ベンツGクラスの内装をコピーしたBJ80のリニューアル版を発表と報じられましたが、今回はなんとその北京汽車がメルセデス・ベン ...
続きを見る
その他にも動画では多数のコピー車が紹介されていますが、もちろんこの他にもコピー車は多数存在し、ぼくが実際に見たものだと「長城汽車(Great Wall)のパクリがひどい時期があり、トヨタbBやist、ヴィッツ等のパクリを作っていたのですが、見た目が本物と殆ど変わらず、最初は「バッジエンジニアリング」もしくは「トヨタとの合弁による現地生産車」かと思ったくらいです(実際はどちらでもなく、単なるデッドコピー)。
参照:carwow