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新型シビックは2021年春に発表!加えてシビック・ハッチバックの生産は英国から米国に移され、それに伴い「タイプR」も米国生産に?

2020/07/18

| 11世代目のシビックはまたしても世界的な再編が行われそうだ |

さて、アメリカのホンダ法人がいくつか重要事項を発表しています。

まずはシビックについてですが、「新型シビック・セダンは2021年春に登場」「新型シビック・クーペの生産は米国インディアナ州グリーンズパークの工場(Honda Manufacturing of Indiana, LLC)で行われる」とのこと。

現行シビックは、これまで「米国や英国で独自に開発していた」ものを、可能な限り設計など共有することで「ワールドワイドにて、効率的に生産と販売を行うことを考えた」クルマですが、次世代シビックではさらにその流れが加速することになるのかもしれません。

新型シビック・タイプRは米国で開発・生産?

なお、現行シビックについて、日本向けのセダンは日本の寄居完成車工場、米国向けのシビッククーペは米国にて、そして全世界向けのハッチバックは英国スウィンドン工場生産。

そしてシビック・タイプRは「ハッチバック」の派生車種でもあり、先代(FK2)、現行(FK8)ともに英国にて開発され、英国にて生産されています。

ただ、問題は英国スウィンドン工場が今年限りで閉鎖されることになり、生産拠点を失うシビック・ハッチバックそしてタイプRの生産工場がどこになるのかということに注目されていて、しかし「ハッチバック」についてはひとまず米国ということが決定したわけですね。

そして気になるタイプRについて、順当なところだと、これも米国グリーンズパーク工場で生産されると考えるべき(現在、ホンダは設計や開発、生産の効率化を進めているので、これらを集約させはしても分散させることはしないと思われる)。

ぼくとしては、NSX等のハイパフォーマンスモデルに強いオハイオでの開発と製造(Honda of America Mfg., Inc.)を期待していたのですが、インディアナ州とオハイオ州は隣り合わせということもあり、もしかするとタイプRの開発に際しては、NSXの開発チームと連携を取ることになるのかもしれません(希望的観測)。

なお、シビック・タイプRは現行FK8世代にてはじめて米国の土を踏んだということになり、そしてこれまで名が知られながらも正規輸入がなされなかったために飢餓感も強く、当然ながら米国では熱狂的反応をもって迎えられることになっていて、それを鑑みても開発拠点や生産拠点が米国に移されると見て良さそうですね。

そしてタイプRの開発拠点が米国に移されるとなると、モータースポーツ重視の米国だけあって、新型シビック・タイプRはこれまで以上にモータースポーツへの関わりを強めるのかも。

もしそうなった場合、現在ウワサされている「ハイブリッド」という話について、そもそも参戦できるカテゴリが少なく(NSXのようにハイブリッドシステムを抜き取るというてもありますが)、そして開発期間が十分でないことを考慮しても「やっぱり無いだろうな」とも考えています。

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もしくは、ホンダが全社的な戦略として「エレクトリック」「SH-AWD」を核としてゆくならば、次世代シビック・タイプRが「ハイブリッド4WD」となる可能性も否定できず、それは「新しい路線を示すのにもっとも適している=知名度が高く、他社が持っていないクルマ」がシビック・タイプRだから。

いずれにせよ、新型シビック・タイプRの状況については予測の域を出ないものの、次期シビック・ハッチバックの生産工場がインディアナに確定しただけでも「朗報」だと考えています(一時はホンダと中国現地法人とが合弁で運営する、武漢工場になるというウワサもあった)。

ホンダはマニュアル・トランスミッションの生産縮小、「フィット」の米国撤退も発表

そしてホンダの米国法人は今回、新型シビックの発表時期や生産工場のアナウンスとともに、「フィット」「シビッククーペ」「アコード」のマニュアル・トランスミッション装着車を「今後生産しない」とも発表。

むしろ(欧州ではなく)AT人気の高い米国でこれだけの車種にMTが用意されていたことに驚かされますが、これは当然の決断と言えるのかもしれません。

加えて、フィットの(米国市場からの)撤退も発表していて、この理由は「2006年にフィットを米国に導入した時と、現在の自動車マーケットとは全く事情が異なっていて、フィットがもはや存在する余地がない」ため。

おそらくは最近の「原油安」「SUVやトラック人気」によってコンパクトカーが好まれなくなったのでしょうね。

参照:Motor1

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