| EV業界は今後あわただしくなりそうだ |
さて、今日のニュース、EV編。
まずはテスラ・モデル3がアップデートされたという件ですが、外観の変更はごくわずか(サイドギルのデザインがちょっと変わったくらい)。
そのほかの変更だとパワートランクが装備されホイールの選択肢(18-20インチ)が広がり、ドアハンドルやウインドウモールがクロームからダーク調へ。
パフォーマンスにおいてもアップデートがなされ、(スタンダードレンジだと)一回の満充電あたり走行可能距離が20km増えて430kmへ。
ただし加速性能については変わりなく、0-100km/h加速は5.6秒のままとなっています。
インテリアにおいてはこれまでピアノブラック調だったセンターコンソールがマット仕上げとなり、ワイヤレススマートフォンチャージャーが装備された、とのこと。
iPhone製造業車がEVプラットフォームを発表
そして次はiphone製造(下請け)で知られるFoxconn(フォックスコン)がEV製造事業に乗り出したというニュース。
モーターは前後のいずれか、もしくは両方に搭載してフロアにはバッテリーを敷き詰めるという一般的なEVとしての構造、いわゆる「スケートボード型」シャシーを持っており、FF、FR、4WDに対応できるほか、ボディ形状としては(この上に載せるだけなので)セダンやSUV、ミニバン等様々なタイプに対応可能。
ホイールベースは2750ミリから3100ミリまで対応でき、出力としてはFFだと127PSから272PSFRだと201PSから462PSにまで対応する、とのこと。
そのほかオンラインアップデートにも対応するそうですが、フォックスコン曰く「テスラがEV業界におけるiphoneであれば、我々はその業界におけるアンドロイドになる」。
わかるようなわからないようなコメントではあるものの、中国ではFCAとの共同プロジェクトにてEV生産に取り組む、と報じられています。
参照:Reuters
米EVスタートアップ「ルシード」は戦略的価格でテスラに挑戦
おそらくは当面日本では販売されそうにない米EVスタートアップ「ルシード」。
テスラを辞した人々が多く在籍するとされ、テスラへの対抗意識を剥き出しにしている会社です。
そしてその「対抗」は多方面にわたり、ボディ形状や走行性能、航続距離、さらには加速性能に及ぶまで。
ルシードがなにかを発表すれば、それを超えるなにかをテスラが発表し、そのまた逆もしかりといったところですが、今回ルシードが「ベースモデル」の価格を発表し、「480馬力、一回の満充電あたり航続可能距離653キロ」という高スペックを持つにもかかわらず69,900ドルという戦略的な価格にて全米を驚かせています。
おそらくテスラは価格引き下げ、そしてハイパフォーマンスモデル(すでに発表された”モデルS プレイド”)にてこれに対抗することになりそうですね。
米フィスカーのEVは欧州にて製造
そしてもうひとつ注目のEVスタートアップ、「(新生)フィスカー」。
これは元BMWやアストンマーティンにてデザイナーを努めたヘンリク・フィスカー氏の展開する会社で、まずはEV第一弾「オーシャン」を発売予定であり、この製造にあたってはオーストリアのマグナシュタイア(マグナシュタイヤー)が担当する、とのこと。
なお、このマグナシュタイアはメルセデス・ベンツGクラスやトヨタGRスープラ、BMW Z4の製造を行うことでも知られますが、製造のみではなく車体や各種技術の開発業務委託を受けていることでも知られます(メルセデス・ベンツの4WDシステム、4MATICはマグナシュタイアの開発だとされる)。
なお、ソニーの電気自動車、「ヴィジョンS」の開発と製造もマグナシュタイアでは、と見られていますね。