| ホモロゲーションモデルなので仕方がないが、やはり「ヤリス」という名がそのイメージを阻害する? |
さて、日本では売れ行きがイマイチと言われながらも海外では高い評価を得ているGRヤリス(海外で実際にどれくらい売れているのかはわからない。やはり評価が高いだけで販売が追いついていないのかも)。
その出来の良さを受け、ジャーナリストの間では「これくらいのクルマを自前で作れるのであれば、トヨタはGRスープラについて、BMWとの共同開発を行わずに自社開発したほうがよかったんじゃないか」と言われるほどです。
トヨタはGRヤリスを25,000台売らねばならない
なお、GRヤリスはWRC参戦のための(WRカーの)ホモロゲーション取得を目的として発売されており、その取得最低ラインは25,000台。
ただし今のところ、その受注は25,000台にはほど遠いとも伝えられています。
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現在GRヤリスには「4WD(272馬力)+MT」のRZ/RCと、「2WD(120馬力)+CVT」のRSとが存在しますが、日本だと「マニュアル・トランスミッションを選ぶ(運転できる)人が少ない」ためにRZ/RCの受注状況は芳しくなく、しかし120馬力でFFのRSだと物足りないということでRSのほうもさほど人気化していない、という状況なのだそう。
おそらく世界でも状況はさほど変わりない?
そしてこの状況は世界でも大きく変わらないと見え、というのもトヨタは各方面でのプロモーションを活性化させているため。
おそらくトヨタは「GRヤリスは世界中で大人気になる」と考えていたものの、フタを開けるとサッパリという状況であり、これを挽回すべく各メディアでの露出、ユーチューバーを起用した拡散を積極的に行っているようにも見えます。
そして追加での(車両に関する)情報も多く提供されており、今回トヨタはGRヤリスを「特別なクルマ」に仕立て上げるために用いた手法をいくつか紹介しています。
GRヤリスのボディは「軽く強靭」
新しく発行されたプレスリリースによると、GRヤリスは「通常のヤリス」に比較し、259ものスポット溶接を追加したと述べており、車体の接着においても(通常ヤリスの)述べ14.6メートルに対し、GRヤリスでは35.4メートルにまで拡張している、とも。※溶接箇所は一般に多ければ多いほどいいが、その分コストがかかるので、通常の量産車のスポット溶接数は「コストとの兼ね合いでのギリギリ」に抑えられているケースが多い
つまりはこれらによって「飛躍的にボディの強度を向上させている」ということですね。
そしてこれらは「車体重量を増加させることなく行った」こともアピールされており、アルミニウム等の軽量素材を使用することで24kgの軽量化を達成し、これによってGRヤリス(RZ/RC)は通常のヤリスに比較して”パワーウエイトレシオが倍”に。
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おそらくは今後も継続して「GRヤリスの素晴らしさ」を伝えるコンテンツが各方面から発せられることになりそうですが、実際にGRヤリスを見て、そして乗った印象だと「あまりに過小評価されている(というか、それ以前に存在やその特徴を知られていない)」というイメージも持っていて、そこはもう少し広く知られて欲しいところですね(ぼくも微力ながら、強力したいと思う)。
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