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アップルが日産、ホンダ、そしてBMWやVWとも提携交渉中との報道。ただしボクは自動車メーカーにとってアップルとの提携は利益にならないと考えている

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アップルと日産がアップルカーについて提携交渉

| アップルと組むことで既存自動車メーカーに未来があるとは思えない |

さて、ヒュンダイとキアは「アップルとの(アップルカーに関する)交渉を進めていない」と公式にコメントすることになりましたが、これについてはヒュンダイが「アップルとのパワーバランス」に対して懸念を示したこと、そしてアップルがヒュンダイに対して(意図しない情報開示を行ったため)不信感を持ったことが原因だと言われます。

なお、前者について、ヒュンダイは「自身がボスであること」を常にモットーとしており、しかしアップルが探しているのは「パートナー」ではなく隷属的な「下請け」であり、これを許容できなかったとも見られているようですね。

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日本のメーカーも交渉の対象に

そしてヒュンダイとキアとの交渉がなくなってしまったとなると、「次はどこと交渉を行うのか」が興味の対象となるわけですが、いくつかの報道を見ていると日本の自動車メーカーもその候補に挙がっているようで、しかし三菱は「そんな話は聞いてない」と否定し、日産は交渉が存在することについては明言を避けながらも「パートナーシップやコラボレーションを通じて日産の持つ経験や知見を活かすことは重要」だともコメントしており、アップルと何らかの交渉があったのかもしれません(もしくは、交渉がなかったとして、アップルへのラブコールなのかも)。

このほか、日経やウオールストリートジャーナルによれば、ホンダも候補に挙がっているといい、日本の自動車メーカー以外ではステランティス(PSAとFCAとの合併後新会社)、BMW、フォルクスワーゲンも俎上にある、とも。

ちなみに以前、BMWはi3をベースにアップルカーを生産するという話があったものの結局これは流れたようで、フォルクスワーゲンとのパートナーシップも2018年に「決定した」と報じられるも、しかしこれもガセであったようです。

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アップルと組んで自動車を生産することのメリットは?

なお、ここで冷静に考えねばならないのがアップルと組むメリット。

「アップル製品を製造する」となると、そのネームバリューから「おお!スゲー」となってしまいそうですが、アップルが求めるのは上述の通り「下請け」であってパートナーではなく、かつこれまでの例からも屈辱的かつ厳しい契約内容を共用し、徹底したコスト引き下げを要求してくるのは間違いなさそう。

そして販売台数については「最大で40万台」といわれるものの、これが実現できるかどうかは今の段階ではまったくわからず、その規模のためにこれまでとは異なるクルマを製造するラインを敷き、アップルとの交渉や厳しい品質管理に対応し、かつ「利益を削る」メリットがあるのかどうかということですね。

加えて「アップルのクルマを製造している」ということは一時的な話題提供にしかならず、どれだけ製造しても自社のブランド価値が上がるわけではなく、かつ技術についても契約で縛られ転用が出来ないとなると「将来性のないビジネス」とも言えます(加えて、アップルの圧力に屈した会社という不名誉な認識がビジネス界で持たれる)。

さらにアップルは条件の良いところへとコロっと製造委託先を変えることもあり、「明日をもしれぬ」収入源を期待するのはこれまた危険で、スマートな経営者であればなおのこと「避けるべき」。

たとえば日産の2020年におけるグローバル販売は40万台ですが、その1/10のためにそこまでのコストを割くのであれば、同じ費用を自社のクルマの将来のために技術開発費や宣伝広告費として投じたほうがまだ意味が感じられ、未来につながるということに。

もしくは「短期的」なことだけを見れば、ディーラーにそのぶんインセンティブを払って販売台数を伸ばすという手もあり、ただしこれはカルロス・ゴーンが手を染めた「自らを蝕む禁じ手」でもあるため、この暴挙に出ることはまずなさそう。

どの会社も「自社のブランド力向上」がトッププライオリティ

現代は「ブランド力」がモノを言う時代であり、現実的に各社ともどうやって自分たちのブランド価値を向上させようかとお金と頭脳を使う状況なので、自社以外のブランドのために割くリソースは無い、とも考えられます。

よって、アップルと組んでメリットがあるのは「自社ブランドを持たない工場」ということになり、すでに自社ブランドを持つ既存自動車メーカーにとっては「アップルとの提携」はまったく利益を期待できないビジネスなのかもしれません。

日産(NISSAN)

自動車はそう簡単に生産できない

なお、テスラの成功を見て多くの新興EVメーカーが登場していますが、そのほとんどが生産できないままでいるところを見ると、いかにEVビジネスが難しいかがわかり、よってアップルは新興自動車メーカーではなく「既存自動車メーカー」と組もうと考えたのかもしれません。

ただ、既存自動車メーカーにとって、「アップルの予定する規模では採算が合わない」ためにアップルの言いなりになって「下請け」に成り下がるとは思えず、ここはアップルが譲歩する必要があるのかも。

もしくは、iphone同様にフォックスコンに生産を委託するというのが現時点での「ありうる」選択肢だと考えています。

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