| ここ2~3年はEVの発売ラッシュとなりそうだ |
カルマ・オートモーティブがスタイリッシュな新型EV、GS-6を発表。
カルマというとあまり馴染みがなく、しかし北米では一定の知名度を誇るEVスタートアップです。
もともとはヘンリク・フィスカー氏の立ち上げた「フィスカー」がルーツで、そのフィスカーが発売していたクルマが「カルマ」。
当初はEVとして発売されると言われたものの、実際に発売されたのはPHEVであったことから落胆を招くものの、当時レオナルド・ディカプリオほか環境派のハリウッドセレブが推していたこともあって北米では名の通った存在です。
ただ、その「カルマ」はあまりに故障が多く、米コンシューマーレポートから「最悪」「買ってはならない」という評価を下されるにあたって販売が低迷し、そのまま2013年に生産が終了されることに。
捨てる神あれば拾う神あり
ただ、そんなフィスカーに目をつけたのが中国企業で、フィスカーの生産設備含めてまるごと買取り、その社名を「カルマ」へと変更して再出発。※ヘンリク・フィスカー氏はまた別に「フィスカー・オートモーティブ」を設立した
そして新生カルマは2017年に新型PHEV「レヴェーロGT」を発売していますが、今回発売されたGS6はレヴェーロGTの下に位置するエントリーモデル。
見た目はレヴェーロGTとよく似ているものの、価格は83,900ドルに設定され、レヴェーロGTの144,800ドルを大きく下回っています。
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このGS-6は「スタンダード」「ラグジュアリー」「スポーツ」の3つのラインアップが存在し、いずれのシステム構成としてもBMW製1.5リッター3気筒ターボエンジン+エレクトリックモーター(リアに2個)。
ただしこのエンジンは直接走行に用いることはなく、このエンジンが発電した電力でモーター(合計536HP)を駆動することになるようですね。
もちろんこの電力はバッテリーに蓄えることもでき(28kWh)、電力があるうちはエンジンの稼働を停止させることもできる、とのこと。※日産のe-Powerに近い
走行モードはバッテリーのみで走行する「エコ」、発電しながら走る「サステイン」、そして発電しつつバッテリーからも電力を供給する「スポーツ」。※エコモードでは128kmの走行ができ、サステインモードでは最大579kmの走行が可能
ちなみに「スポーツ」モードではエキゾーストシステムから「刺激的なサウンド」を発する設定へ移行するそうです(0-60マイル加速は3.8秒)。
加えて「様々なオプション」が用意されていることがすでに発表されており、21~22インチサイズのホイールや、カーボンファイバー製エクステリアパーツなどがラインアップされています。
カルマGS-6のインテリアはこうなっている
こちらはカルマGS-6のインテリア。
メインのメーターは液晶、そしてセンターコンソールには大きなタッチ式インフォテイメントシステム。
運転支援装備も充実しており、レーンキーピングサポートほかサラウンドビューカメラなど、様々なデバイスを持つようですね。
PHEVらしく再生素材にこだわっていると見え、シートには「非レザー素材」も。
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