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トヨタはなぜこんなに売れるのか?単月シェアはついに59%に達し、販売ランキングTOP10のうち8台はトヨタ。その理由は「人々がトヨタに何かを期待するようになったから」だと考える

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トヨタGRスープラ

| ちょっと前までのトヨタは「つまらないクルマを作る会社」というイメージだったが |

さて、2021年2月の国内自動車登録状況を見て驚いたのがトヨタの躍進ぶり。

トヨタは2020年通年において「初のシェア50%超え」を達成していますが、2月単月だとそのシェアはなんと59%。

この圧倒的なシェアに貢献したのはヤリスやハリアーといった新しいモデルたちで、その結果国内乗用車販売ランキングTOP10のうち8台はなんとトヨタで構成され(6位までトヨタ)、トヨタ以外でランクインしているのは日産(ノートとセレナ)の二台のみという状況です。

トヨタ・ヤリス
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なぜトヨタはこんなに強いのか?

そこでなぜトヨタがこんなに強いのかということについて考えてみたいと思いますが、その理由の一つはデザインの多様性(ダイバーシティ)。

現在多くの自動車メーカーは、競争厳しい自動車業界にてそのプレゼンスを高めるべくデザインを統一する傾向にあり、日本の自動車メーカーだと日産はVモーショングリル、三菱はダイナミックシールド、マツダは魂動、スバルはダイナミック&ソリッドといったデザイン言語に従いその雰囲気を統一しています。

これはもちろん欧州の自動車メーカーの傾向に倣ったもので、たしかにブランドとしての統一感が出ることによって存在感を強めることに貢献するものの、そのデザインが気に入らない人には全く売れないということに。

ただ、トヨタの場合はそういったデザイン的な統一を行わず、車種ごとに独立したデザインを与えていて、たとえばSUVだとライズ、ヤリスクロス、C-HR、ハリアー、RAV4、ランドクルーザーとで全く異なるデザインを持っています。

よってこれらを並べると、とうてい同じ自動車メーカーから出てきたとは思えないほどバラバラな印象があるわけですが、そのぶん多種多様な好みを持つ人にアピールでき、ワイルドな雰囲気を好む人はRAV4、都会的な印象を求める人はハリアーといった選択ができるわけですね。

逆にマツダの現在のデザインが好きでなければ、CX-3だろうがCX-30だろうがMX-30だろうがCX-5だろうが買おうとは思わないわけで、ここで「取りこぼし」が生じているということになるのかもしれません。

つまり、トヨタは取りこぼしが生じないよう、可能な限り多くの要望を満たすだけのラインアップを構築しているのだとも考えられ、これがトヨタの強さにつながる一因だと考えています(丸っこいデザインを持つモデルもあれば、カクカクしたモデルもある)。

ただ、これはトヨタのように強力な販売網を持つブランド、そして圧倒的な販売ボリュームを誇るトヨタだからこそできるワザであり、販売規模の小さな自動車メーカーだとかえって効率を落とし利益を圧迫するのは火を見るよりも明らかですね。※お金持ちにお金が集まる構図にもよく似ている

トヨタのモデルは新陳代謝が速い

そしてほかにトヨタの強さとして考えられるのは「ニューモデル追加の頻度が高い」こと。

トヨタはラインアップ数が多く、そのぶん常にいすれかのモデルがマイナーチェンジもしくはフルモデルチェンジを受けたり、もしくは改廃に伴いブランニューモデルが追加されているという状態です。

日本車の一つの特徴として「新車効果が切れると一気に販売が落ちる」というものがありますが、トヨタは「新車効果が切れる前に」なんらかのモデルを追加してゆく傾向があり、そのニューモデルが常にトヨタの話題をフレッシュに保つため(ディーラーに人を呼び込むのにも役立つ)、他モデルの販売が落ちてゆくのを多少なりとも防いでいるとも考えられます。

ただ、それでも販売下落が止まらないモデルもいくつかあり、たとえばあれだけの猛威をふるったプリウスやアクアがランキング20位あたりにまで落ち込んだり、C-HRがCX-5よりも売れなくなったりという状況が出てくるわけですが、その代わりにRAV4やライズがランク上位に登場したり、それらが落ち着いたらハリアーが登場して販売を牽引したり、といった事例も。

ずっとランキングを見ていると、「国内自動車登録ランキング上位のほとんどがトヨタ」といえど、その顔ぶれが頻繁に入れ替わっているということもわかります。

TOYOTA(トヨタ)C-HR

なによりトヨタのイメージが変わった

そして最後に思うことは、トヨタのイメージが大きく変わったということ。

これまでトヨタは「他社のヒット作を追いかける」傾向があって、たとえばホンダがオデッセイやステップワゴン、ストリームなどをヒットさせるとそれに対抗するモデルを出してきたりという向きが強く、つまり自ら先陣を切るというよりは「すでに市場が存在するところ(もしくは他社が開拓した市場)に他社と似たような商品を投入し、しかしその販売網の大きさや強さにて、販売を他社よりも有利に進める」といった戦略を採用していたように思います。

ただ、豊田章男社長へと交代してからは「日本の自動車業界はトヨタが引っ張る」という姿勢が明確になり、後追い型の製品開発から「自ら先陣を切ってチャレンジを行う」製品開発が多くなったように見られ、こういった姿勢が消費者に伝わることで「トヨタはなにか面白いことをしてくれる」「トヨタは商売抜きでクルマが本当に好きな会社だ」という印象を市場に与えることになったのだと考えています。

クルマは「移動手段」ではあるものの、それでも「商売のことしか考えてない会社」よりは「夢を追求している会社」のクルマのほうが生活をより豊かに楽しくしてくれるように感じさせてくれるのは間違いなく、もしかするとこれが「トヨタが成長したもっとも大きな理由」なのかもしれません。

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