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中国の自動車メーカー、BYDの利益が「前年比2.62倍」に!ただし利益の64%、463億円がなんとマスク。そんなにマスクは儲かるのか・・・

2021/04/03

中国の自動車メーカー、BYDの利益が「前年比2.62倍」に

| なりふり構わず利益獲得に走ったところには頭が下がる |

さて、中国の自動車メーカー、BYDが2020年における純利益が前年比2.62倍になった、と発表。

中国はコロナ禍からいち早い回復を遂げたとも報道されていますが、それにして「2.62倍」というのはちょっと驚きです。

ただ、利益が増加した原因について同社は「フェイスマスクが売れたから」だと述べており、どうも自動車が売れたからではない模様。

最大で1日に5000万枚のマスクを製造していた時期も

なお、マスクだけの利益について公開されていないものの、本業の自動車については販売台数が2019年比で7.5%減(42万692台)だった模様。

ちなみに2019年の純利益は16億1000万元、対して2020年の純利益は42億3000万元。

販売台数が前年比7.5%減だとすると、単純にその割合を16億1000万元から差し引くと14億8925万元となり、これが2020年の利益だと考えることが可能。

そして42億3000万元から14億8925万元(日本円で251億8321万円)を引くと27億4075万元となるので、日本円にすると463億4608万円という数字に。

つまり、BYDは2020年に自動車を販売して252億8321万円を稼ぎ、しかしマスクを売って稼いだのは463億4608万円だと推測でき、つまりマスクの利益はクルマの1.83倍。

そんなにマスクは儲かるのか・・・

BYDは1日に最大5000万枚ものマスクを生産していたといいますが、それにしてもいったいどれだけ作れば463億円も稼げるのかという感じです。

そしてコロナ禍から回復しつつある中国ではとにかく消費が強いという報道がなされており、このBYDのように「コロナ禍に乗じて利益を増やした」企業もかなり多そう。

まるで戦争における「特需」のような印象でもあり、とにかくこのBYDの利益には驚かされますが、なりふりかまわず利益を追求したおかげで会社や従業員を守ることが出来たのだと思われ、その利益追求に対する真剣さには頭が下がる思いです(政府がなにも保証してくれないと嘆いたり、現状に文句ばっかり言って行動を変えようとしない企業よりはよっぽどいい)。

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