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え?そうなの?なんとジープ・ラングラーが世界で二番目に売れているのは日本!ジープの国内販売台数がこの10年で13倍に増加した謎に迫る

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ジープ・ラングラーが世界で二番目に売れているのは日本

| むしろ他の国でジープがそんなに売れていなかったことが驚きだ |

さて、驚くべきことではありますが、日本はジープ・ラングラーが「世界で二番目に(アメリカに次いで)売れている」国なのだそう。

さらには「ジープブランド全体として」見ても世界で6番目に相当するといい、つまり日本ではジープの人気が相当に高いということになりますね。

ここでちょっと数字を見てみると、2010年におけるジープの(日本国内での)販売は1,010台。

2012年には3,154台、2015年には6,692台、2018年には10,102台、2020年には13,360台を記録(もちろん過去最高)していますが、2021年の3月までの累計でも3,308台を売り、これは前年比120.2%という成長なので、2021年通年でも8年連続での増加となり、昨年を超えるのは間違いなさそう。

そして、現在の販売レベルは、「10年前に1年かけて売っていた台数を、今や1ヶ月で売っている」ということになります。

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なぜ日本でジープは売れるのか

なお、日本は「小型で燃費がいい」クルマが支持を集める傾向があり、それは国産車の販売ランキングを見ても明らかです。

ただし一般にアメ車というと「大きく、燃費が良くない」ものが大半で、この点においてアメリカンブランドは日本市場にて苦労することになり、実際にフォードやダッジなどは撤退済み。

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しかしながらここ最近はちょっとした異変が起きていて、メルセデス・ベンツやBMW、フォルクスワーゲンといった「輸入車を象徴する欧州ブランド」が販売を伸ばせない中、ジープはじめアメリカのブランドが大きく伸びているわけですね。

その中でも安定して伸びているのが「ジープ」ですが、これはやはり昨今のアウトドアブームを反映したものだと考えられます。

実際のところ、ジープ以外でも「トヨタRAV4/ライズ/ランドクルーザー」「スズキ・ジムニー」といった、強くアウトドアを感じさせるクルマの人気は非常に高く、現代の流れにマッチしているのがジープということなのかもしれません。

なぜ今、アウトドアブームなのか?

そこでなぜアウトドアブームなのかということですが、直近だとコロナウイルスの影響にて密を避けるということで人気化しているものの、その前からも大きな盛り上がりを見せています。

これについては、アクティビティという側面、そしてファッションという側面からの人気化があると考えていて、たとえば「アクティビティ」だと、家族で楽しめるということが大きそう。

かつては大人と子供との間に「境界」があった

ちょっと前の世代までは、「大人と子供」の休日の過ごし方や遊び方というのが全く異なっていたものの、現代では「アウトドア」「ゲーム」「アニメ」といった、大人と子供両方が楽しめるコンテンツがたくさんあり、とくにアウトドアだとその境界が(家族間で)取り除かれているに等しい、とも考えています。

よって、今やアウトドアは「家族で楽しめる」コンテンツとしてはもっとも高い人気を誇るようになったんじゃないかと考えていますが(ディズニーやハローキティが支持されるのと同じような理由かもしれない)、これによって息が長く、そして成長を続けるアクティビティになったんじゃないかということですね。

加えて、アウトドアの中には「ドライブ」「山」「海」「川」「旅行」「キャンプ」「調理」「風景」など、様々な年齢の、そして様々な嗜好を持つ人々が興味を示す要素が含まれており、どんな人であっても”自分なりの楽しみ方”を発見できるということも関係しているのでは、と考えています。

アウトドアファッションで街を歩くのは日本だけ?

「ファッション」的側面だと、ノースフェイスやパタゴニアはじめ、アウトドアブランドの人気が高いことから「日本においてアウトドアブランドが生活に溶け込んでいる」ことがわかりますが、これは日本ならではの「特殊な状況」かも。

たとえば、以前にアメリカ(カリフォルニア)、そしてイタリア(ボローニャ)を訪問した際、単に「軽くて丈夫で耐候性があって、それなりにオシャレ」という理由にてノースフェイスのマウンテンパーカーを着て行ったのですが、その際に幾度となく言われたのが「山にでも登ってきた帰りなのか?」ということ。

これはからかっているわけではなく(映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」にて、マーティーのダウンベストが救命胴衣と間違われたように)、どうやら本当にそう思っているようで、たしかに街なかを見渡してもアウトドアブランドの服を着て歩いている人はいない模様。

つまり、それだけ(海外において)アウトドアは特殊ではあるものの、日本だとそうではない、ということですね。※もしくは、欧米ではTPOが日本以上に明確なのかも

ジープは日本市場に溶け込んでいる

そしてFCAジャパン(まだステランティスへ移行していない)の牛久保均営業本部長によると、早い時期からの右ハンドル導入など、「日本市場に溶け込むための努力を行ってきた」としており、アメリカでは(コロナ禍以降)一般的になった、ローンの初回払を一定期間猶予できる「スキップローン」の採用など様々な需要に対応してきた、とのこと。

加えて、三菱自動車がジープを販売していたことからも、日本においてはもともとの知名度が低くなく、かつマニアが下支えするためにリセールバリューも非常に高く(3年後に80%くらいの場合もあるという)、ジープからジープへの乗り換えが容易なことも成長の理由として考えられている模様。

なお、コロナウイルスの影響によって、世界中で一時的に自動車の生産がストップしていますが、その際にも「成長市場である」日本には優先的に車両が回ってきたといい、かつ2023年までには、販売拠点を現在の80から100以上に増加させる計画もあるようです。

加えて、前出の牛久保氏は「ジープには個性があるが、ドイツ車では個性を出せない」とも。

かつて、ジャガーがそのスポーツカー「F-Type」を発売した際に、「ドイツもこいつも、刺激が足りない」というコピーを採用していましたが、まさに現代は個性が重視される時代であり、没個性なクルマたちは存在感を発揮できない状況なのかもしれません。

たしかに、欧州自動車メーカーのSUVに乗っていると聞いてもその人に対して興味は湧かないかもしれませんが、「ジープに乗ってる」と言われると、ちょっとその人に関心を持ってしまいますよね。

参照:Bloomberg, 日本自動車輸入組合

 

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