| いくらなんでも「18件」燃えたのは多すぎだと思う |
さて、ヒュンダイがアメリカとカナダにおいて39万台以上のリコールを発表。
内容としては2件あり、両方とも「火災の可能性がある」という深刻な内容です。
ヒュンダイはここ最近、その上位ブランドであるジェネシスとともに販売を伸ばしているとも報じられ、さらに先般発表したばかりのEV「アイオニック5」の受注も好調だといいますが、あまりの急拡大に品質が追いついていないのかも。
とくに、ピュアEV「コナEV」ではほぼ全数がリコール扱いとなったこともあり、このままだと「売ったぶんだけ」リコール対応が必要になるんじゃないかと心配になったりします。
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今回の1件目は「サンタフェ」の火災
まず、今回のリコールについて、1件目は「サンタフェ」。
2013年から2015年の間に製造された203,000台が影響を受けるといい、米国道路交通安全局(NHTSA)に届け出られた内容によると、「ブレーキフルードがアンチロック・ブレーキ・コンピュータに漏れ、電気的にショートして火災を引き起こす可能性がある」模様。
実際に18件の火災が発生しているそうですが、ヒュンダイは「問題が解決するまで、建物やガレージなどの建築物から離れた場所に車を駐車することを推奨」しており、対応としてはヒューズの交換、場合によってはコンピューター(ECU)の交換が必要になる、とのこと。
ちなみにヒュンダイは2020年9月にもサンタフェに対して同様のリコールを出していますが、今回のリコールは「前回のリコールの救済措置を強化する(対象範囲を拡大する?)ものである」というコメントが出されています。
2件目もやはり「火災」
そしてヒュンダイ2件目のリコールですが、こちらは2019年~2020年に製造されたエラントラ、2019年~2021年に製造されたコナとヴェロスターの合計187,000台。
問題の内容としては「ピストンオイルリングの熱処理が不均一な状態で組み立てられている可能性があるため、オイル消費量が増加し、ノッキングの原因になったり、エンジンが焼き付いて失速したりする恐れがあるうえ、エンジンが焼き付いた場合は、コネクティングロッドがエンジンブロックに突き刺さり、オイル漏れや火災の原因となる」。
やはり穏やかではない内容ではあるものの、対象車については全車ECUを更新し(それで終わる問題ではないと思う・・・)、点検にて損傷が発見された場合はエンジンを交換する、とのこと。
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