| 自動車史的に見ても、ランボルギーニ・カウンタックほどアイコニックなデザインを持つクルマはそうそう無い |
カウンタックの登場がランボルギーニの運命を大きく変えた
さて、ランボルギーニが「カウンタックから連綿と続くデザインDNA」なるコンテンツを公開。
カウンタックは今から遡ること50年前のジュネーブ・モーターショーにて発表されたクルマですが、そのインパクトがあまりに強く、その後のランボルギーニの方向性を決定づけたと言ってもいいクルマです。
ランボルギーニのデザインは「カウンタック前」と「カウンタック後」に分類することもできるとも考えていますが、現在のランボルギーニはアヴェンタドール、ウラカン、ウルス、シアンなどすべてが何らかの形でカウンタックの影響を受けているのもまた事実です。
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そのスタイルは完璧なプロポーションを持つ
そして現ランボルギーニのデザイナー、ミッチャ・ヴォルカート氏によれば「カウンタックは完璧なプロポーションで構成されており、非常に純粋で本質的なアプローチを特徴としている」とのこと。
さらにいうならば、その真髄は「一筆書き」で表現可能なフロントフード〜ルーフ〜リアエンドまでの直線的なラインにあり、これはまさに「ランボルギーニならでは」。
多くのスーパーカーは居住性確保のためにルーフが盛り上がり、よってフロントフードとフロントウインドウのラインに「角度差」が見られますが、ランボルギーニの場合は「フロントフードとフロントウインドウとの角度が一緒」ということになりますね。
もちろんランボルギーニにおいても居住性を確保したいという向きが(セールス部門に)存在し、そのために「ルーフを高くしてほしい」という要望がデザイナーに出されたようですが、それでもランボルギーニの歴代デザイナーたちは頑なにそれを拒否し、ランボルギーニのDNAを守り続けたとも言われます(そのかわり、様々な工夫にてヘッドルームを確保している)。
そしてこの「ワンモーション」フォルムについて、これを守りさえすれば、「細部を変更しても、ランボルギーニであり続けることができる」とも。
つまりこのラインは、ランボルギーニの過去と現在、そして未来を結びつける要素だとも考えられます。
カウンタックは「ディティール」についてのデザイン言語も構築
ただ、カウンタックの偉大なこところは、そういった「シルエット」のみではなく「ディティール」にもランボルギーニをランボルギーニたらしめる要素を盛り込んだこと。
たとえはフロントフードには台形状のプレスラインがありますが、これは「シアン」にも再現されるディティール。
そしてこの台形はエンジンフード上にも反復されます。
さらに、このテールランプ及びその周辺の形状は「レヴェントン」「シアン」といった特別なモデルにも反映され、先日発表されたばかりのウラカン・スーパートロフェオEVO2にも用いられていますね。
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さらにはリアのホイールアーチの切り欠きも独特で、これも現代に至るまで受け継がれる要素の一つ。
このほかにもCピラー状のエアインテーク、シザースドアなど多くの「ランボルギーニを定義する要素」を備えたのがカウンタックである、と言えます。
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参照:Lamborghini