| 欧州ではなにか色々と環境や人権の保護がスゴいことになっていそうだ |
実際に人々の心から「差別感情」が消えることはないだろうとボクは思う
ベントレーがフライングスパーのアートカー「ユニファイングスパー」を公開。
これは5月の「欧州ダイバーシティ(多様性)月間」にあわせて製作され、ベントレーの進める新しいプロジェクトのひとつ”ダイバーシティ&インクルージョン計画”を視覚化したもので、この計画そのものは経営陣の多様性(人種・性別)を30%に高め、最終的にベントレーを「最も多様性に富んだラグジュアリーカーメーカー」にすることを目的としています。
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デザイン担当したのはリッチ・モリス
そして今回、車両のデザインを担当したのはデザイナーのリッチ・モリス。
多様性を表す手法として9色のプログレスフラッグのカラーをボディ上に反映させ、左右にはそれぞれ、一本の途切れることがない線を使用して様々な人々の顔を描いたほか、やはり一筆書きで「Love is love」の文字も。
つまりこれは人種、性別、そして宗教にかかわらず人類の団結力を示したもので、これこそがまさにベントレーの考える多様性だということになりそうです。
ベントレーの人材・デジタル化・IT部門の取締役であるアストリッド・フォンテーヌ博士によると、「多様性が成功の原動力であることを私たちは知っています。また、グローバルな顧客基盤を反映したビジネスを展開し、何よりも重要なのは、誰もが安心して本当の自分を職場に持ち込むことができ、自分が何者であるか、何ができるかで評価される環境で働くことができるようにしたいと考えています」とコメント。
そしてこのダイバーシティ&インクルージョン計画は5つの戦略で構成され、それは「公共福祉」「採用」「後継者育成」「文化」「開発」。
そのためには社内の多様な人材を早期に確保するための後継者育成計画の見直し、事業内の人材サポート、同僚ネットワークグループといった内容も含まれるそうですが、これはいわゆるサステナビリティ(持続可能性)にもつながってくるものだと思われ、優れた人材を発見・育成し、そのバトンを繋ぐことで企業を永続させるということになりそうですね。
なお、こういった考え方は、ランボルギーニが先日発表したプログラムにもよく似ており、フォルクスワーゲングループ傘下の企業はこういった取り組みに熱心だと考えて良さそうです。
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これらの考え方は(現在の状況では)欧州と米国では大きく異なると言われており、欧州では人材のダイバーシティや保護を推奨したり法制化されたりするケースがあるものの、米国ではそこまでの(人材のダイバーシティや保護についての)拘束力はなく、欧州は「人」、米国では「企業」のプライオリティのほうが高いのかも。
さらに前出のアストリッド・フォンテーヌ博士は「ユニファイングスパーの発表、それを支援する社内活動、そして2021年に計画している社外での活動を通じ、ベントレーをベントレーたらしめる個々の才能や特異性を称えると同時に、私たちを結びつける重要なテーマを強調することを目指しています」と付け加え、このユニファイングスパーは2021年を通じ、様々なイベントに登場し、”ダイバーシティ&インクルージョン計画”を後押しするであろうことについても触れています。
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参照:Bentley