| どうりでトヨタはメガウェブやアムラックスを展開するわけだ |
ショールームのセールスマンのプレッシャーは販売の妨げになっていた?
さて、現在はコロナウイルスの影響下ということもあり、メジャーなモーターショーの開催が延期もしくは中止されている状態です。
ただ、世界各地でワクチン接種が進む状況においてはこの闇にも「出口」が見えており、ニューヨーク・オートショーやジュネーブ・モーターショーは完全復活がアナウンスされるという一面も見られます。
ただし一部の自動車メーカーはモーターショーに価値を見いださない
しかしながらこういった「コロナ」以前の状況であってもいくつかの自動車メーカーはモーターショーに対しての価値を見い出せなとコメントしており、たとえばランボルギーニは「メージャーなモーターショーには今後出展しない」とコメント。
その意図としては、ブランドの知名度を向上させるにはSNSで十分であり、購入可能性の高い顧客にアピールするにはこういった大規模モーターショーではなく「限定した顧客を招いたプライベートイベントのほうが効果的」だとも。
実際のところ、ランボルギーニはこの発言以降には小規模イベント開催へとシフトしており、ディーラー単位や地域単位のイベントへと方向性を変えている模様。
これはフェラーリも同様で、フェラーリが選んだ顧客を中心としたイベントにて新車を発表する傾向があるようです。
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さらには富裕層、エンスージアストが集まることで知られるペブルビーチ・コンクール・デレガンス、グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードをこれまでのモータースポーツの会場がわりに選ぶことも多く、とにかくこれまでのモーターショーが存在感を失っていることも事実なのかもしれません。
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一方、トヨタはモーターショーを重視
反面、トヨタはモーターショーについて今後も重視する意向を示しており、つい最近にもテキサスにある米国トヨタ/レクサス本社にて単独モーターショーを開催することに。
加えて、パンデミック前だとモーターショーを訪問した人々が(世界中で)1100万人にのぼったということを挙げ、その重要性を強調しています。
トヨタは今後モーターショーが「デジタル」に移行する可能性についても触れているものの、「消費者にフォーカスしたものであるべき」とも語っており、「消費者が販売のプレッシャーを感じないことも重要」だとも。
つまりは消費者がショールームに行くと「セールスマンにつきまとわれて”買え”オーラを感じる」ため、ショールームから消費者の足が遠のくことを暗に懸念している可能性もありそうです。
最近の調査によると、ニューヨーク・オートショーを訪問した世帯のうち70%が「1年以内に新車を購入する」と応えており、さらに「新車を購入した世帯の半数がモーターショーの体験が購入に影響したとも語っていて、「誰にも邪魔されることなく」クルマを見る機会が重要だと考えているのでしょうね。
実際のところ、トヨタはじめ、メルセデス・ベンツなど「クルマを売らない」ショールームを開設するブランドもいくつかあり、クルマの販売方法もどんどん変わってくるのかもしれません。
なお、こういった傾向は中国において顕著であるようにも思われ、ジュネーブやフランクフルト、パリへの出展を行わないとした自動車メーカーであっても、北京や上海に出展しているケースがあるようですね。
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