| 「ヴィジョン・スターバースト・コンセプト」はその名の通り、「弾ける星、そして宇宙」を表現したコンセプトカー |
著名デザイナーの獲得の成果か、着実にそのデザインは進化を見せているようだ
さて、現在はロータスやボルボを傘下に収め、スマートの発行済株式過半数を所有する中国の吉利汽車(Geely)。
その創業者はメルセデス・ベンツ(ダイムラー)の株式の9.7%をなんと「個人」で所有して最大株主へと躍り出た李書福氏ですが、その豊富な資金力にモノを言わせ、様々な展開を行っています。
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まさかのまさか。中国・吉利汽車のオーナー、李書福氏がダイムラー筆頭株主に。一体何者?
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新しいデザイン言語は「宇宙」
そこで今回、その吉利汽車が発表したのが最新のデザイン言語を持つ新型コンセプトカー、「ヴィジョン・スターバースト・コンセプト」。
なんかカッコいい名前を持つクルマですが、この名前には理由があり、それは吉利汽車の将来のデザイン言語「エクスパディング・コスモス」を表現したものだから。
どういうことかというと、このデザイン言語は「輝かしい星雲と壮大な要素が集まり、融合し、最後には新しい星になってはじける宇宙の現象」を表現したと述べており、将来の吉利汽車のクルマにはこのデザインが採用されてゆくということになりそうです。
未来を示唆するクルマだけあって「あちこち光る」
そしてこのヴィジョン・スタバースト・コンセプトの一つの特徴は「あちこち光る」こと。
ただしその光りようといったらハンパなく、なんとホイールハウスの内側までもが光ります。
これは走行中そして充電中など、それぞれ異なるカラーにて発光するとされ、そのステータスを示すと紹介されています(市販車に採用されたとしても、すぐに汚れてしまいそうではある。よってオーナーはしょっちゅうホイールハウス内を洗わねばならない)。
ヴィジョン・スタバースト・コンセプトのインテリアはこうなっている
そしてこちらはヴィジョン・スタバースト・コンセプトのインテリア。
外装に負けず劣らず「光る」インテリアですが、吉利汽車によると「ユーザーにスピード感と新しいドライビング体験を提供する」とのこと。
なお、メーターやダッシュボード、ドアパネルには奥行きを感じさせるイルミネーションが採用され「無限の拡がり」を強調しているようですね。
センターコンソールは「フローティング」。
ギアセレクターはちょっとユニークな形状を持っていて、レバーの後ろにある4本のスリットが現在のギアポジション(P/R/N/D)を表します。
今回、ヴィジョン・スタバースト・コンセプトの発表にあたり、ジーリー・デザイン・上海にて副社長を務めるガイ・バーゴイン氏によると「エクスパディング・コスモスの哲学は、拡大し続ける多様な顧客を満足させるための新しい言語を発見するための絶え間ないインスピレーション」。
加えて同氏は、「新しいデジタル時代において、我々はこのDNAを追い求め、ヴィジョン・スタバースト・コンセプトはテクノロジーとイノベーションの限界に挑戦した結果でもある」と述べています。
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