| ひと目で「チューンドカー」だとわかる外観がさすがテックアート |
GTストリートRへのコンバーキョンキット価格は約930万円。意外と安いのかも
ポルシェのチューナーとして名高いテックアートが最新「GTストリートR」を公開。
テックアートはこれまでにも991型911をベースとしたGTストリートRを展開していましたが、今回のGTストリートRは「992型へ」と代替わりしたということになります。
そのルックスはまさに「どこからどう見てもチューンドカー」であり、まずは通常の911と見間違えることはないという印象ですね。
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ベースはポルシェ911ターボ/911ターボS
そして今回の911GTストリートRのベースは911ターボ/ターボS。
なんといってもその派手なルックスが目を引きますが、テックアートによるとこれらエアロパーツは「見た目だけ」ではなく実際にも大きな効力を発揮し、たとえばフロントだと揚力を最大で45%低減させる効果がある、とのこと。
構成されるのはエアインテークのカバー、スプリッター、フラップ等ですが、いずれも複雑な構成を持っており、これまでに公開された911カレラ用エアロキット同様、部位ごとにカラーを変えることで一台一台異なる印象を演出できそうです。
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そのほか前後オーバーフェンダー、フロントフェンダー上のエアアウトレット、さらにドアミラーやリアフェンダー上のエアインテークカバー、サイドウイングもカーボンファイバーに。
ホイールはテックアート製フォーミュラVI Raceが装着され、サイズはフロント20、リア21インチ。
タイヤはミシュラン・パイロットスポーツカップ2もしくはパイロットスポーツ4S(フロント:265/35 ZR20、リア:325/30 ZR21)が推奨されています。
もちろんリアのダウンフォースも増加しており、インタークーラーへのエアフローを最適化するなど、エアロダイナミクスを最大化していますが、それに貢献するのは2段重ね(ある意味では3段重ね)のリアウイング、そしてレーシングカーのような巨大なリアディフューザー。
エキゾーストシステムももちろんテックアート製へと入れ替えられていますが、バルブコントロール機能を内蔵し、「近所迷惑にならないよう」配慮がなされている模様。
当然ながら出力も大幅に引き上げられ、ターボチャージャーの交換、そしてECU打ち替えによって800馬力を発生し(911ターボS比で+150馬力)、これによって最高速は時速350キロへ(0−100キロ加速は公表されていない)。※控えめで安価な700馬力版も用意されている
足回りについては、スポーツスプリングセットまたはアジャスタブルコイルオーバーキット装着によって最大25mmのローダウンされ、パフォーマンスシート、フルアジャスタブルコイルオーバーサスペンション、ロールケージを内包した「クラブスポーツパッケージ」もオプションで提供される、とのこと。
テックアート「911GTストリートR」の真髄はインテリアにあった
なお、今回の911GTストリートRの見どころはその「インテリア」。
ほぼ「全張替え」に近いカスタムが施されています。
シートやステアリングホイール、ダッシュボードには大胆な「チェック柄」。
千鳥格子、そしてイエローのアクセントも。
リアシートも同様の意匠を持っています。
スポーツカーというか、クルマのシートに「チェック」というのは日本ではあまり馴染みがないものの、欧州(とくにドイツ)では珍しくはないようで、ゴルフGTIのシートにも以前から「チェック」が採用されています。
もちろん、こういった仕様は「自由に」選ぶことができ、レトロや「レース志向」など、様々なデザインを作り上げることができるようですね。
なお、シートの「87」は限定台数を現している模様。
インテリアの細部にもこだわり抜いていた
そして細部に拘るのはテックアートならではですが、ステアリングホイールのグリップ部に施された「チェック柄」はもちろん、ドライブモード変更スイッチ、スポーク部のビスまでもがイエロー。
マットにもチェックとイエロー。
ペダルはアルミ製のブラック仕上げ。
ドアインナーパネルはアルカンターラ、そしてチェックにイエローのアクセント。
車検証入れやキーホルダーも同様の意匠ですね。
このテックアート911GTストリートRのアップグレード費用は73,000ユーロ(930万円くらい)に設定されていますが、マンソリーやブラバスのコンプリートカーが「新車価格の2倍や3倍」というプライスタグを掲げているところを見るに、「意外と安い」のかもしれません。
テックアートGTストリートRのテスト風景(プロトタイプ)を紹介する動画はこちら
参照:TechART