| 実際のところ、ホンダはとてもじゃないがS2000後継を考えることすらできない状況だと思われる |
ホンダのスポーツカーはシビック・タイプR以外はほぼ売れず、S2000後継モデル登場を望むことは難しい
さて、ここ最近「新型トヨタMR2」「新型ホンダCR-X」などの予想(希望?)レンダリングを公開してきたCGアーティスト、Rain Prisk氏。
今回は「エレクトリック化された、新型ホンダS2000」を公開しています。
画像を見るに、EVらしくスマートでクリーンなルックスを持っており、S2000らしいロングノーズも再現されていますね。
一方ではフロントやサイドにウイングレットも取り付けられ「スポーツカー」らしさも強調されていて、なかなかに魅力的な作品だと思います。
-
新型トヨタMR2が登場するとこうなる?なんともクリーンで未来的なCGが公開に。なおトヨタ側はポルシェとの共同開発を希望するコメントも
| トヨタとしてはMR2をそのまま捨て置く気はないようだが | さて、レンダリングアーティスト、Rain Prisk氏が「新型トヨタMR2」の予想(希望)レンダリングを作成。雰囲気的にはSW20を継承 ...
続きを見る
ホンダは実際にS2000後継をつくる?
なお、S2000公明モデルについては、これまでにも何度か話が出ており、直近だと「2024年に登場」というウワサも。
これは米フォーブス誌が報じたもので、「デザインは初代S2000を踏襲」「アルミとカーボンを使用して車体重量は1360kg程度に収まる」「シビック・タイプRの2リッターターボエンジンを採用」という具体的な内容です。
-
米経済誌がホンダS2000の2024年復活を報じる!「シビック・タイプRのエンジン搭載、外観は初代風、アルミとカーボンを使用して重量1360kgに収まる」
| まだまだ開発にGOサインは出ていないものの、発売に向けてなんらかの動きはあるようだ | ホンダが2024年にS2000を復活させる可能性がある、との報道。これは「ホンダに近い関係筋」がForbes ...
続きを見る
ただ、現在ホンダは非常に苦しい状況に置かれていて、日本国内だと新型フィットが惨敗し、かつレジェンド、オデッセイ、クラリティが「販売終了」。
もはや軽自動車しか売れていないという重い事実がのしかかっています。
-
いったいこれから何を売るのホンダ!まさかの「オデッセイ」「レジェンド」「クラリティ」3車種が生産終了。これだけやることが裏目に出る会社も珍しい
| とにかくホンダの方向性が現在の消費者に受け入れられていないのは間違いない | ホンダに残されたのは軽自動車、ホンダジェット、そしてバイクくらい? さて、ホンダが「オデッセイ」「レジェンド」「クラリ ...
続きを見る
一方ホンダの主戦場である北米に目を移すと、リッジライン、オデッセイ、パイロット、パスポートといったクルマの人気が高く、「アメリカで生産されたクルマの売れ筋ベスト10」にもランクイン。
しかしながらこれらは「ミニバンやSUV」であり、スポーツカーであるNSXは虫の息といった感じなので、正直なところホンダは「スポーツカーなど作っている余裕はない」のかもしれませんね。
-
ホンダNSXが米にて名実ともに「もっとも売れないスポーツカー」に!年央で販売終了となったBMW i8よりも売れず、"これでいいのかホンダ?"
| ただしホンダは「これでも問題ない」というか「想定通り」と捉えているようだ | さて、2020年は自動車メーカーにとってタフな年であり、これまで肩を並べてきた自動車メーカーにとっても大きな差が生じた ...
続きを見る
EV時代になれば「少しは事情が変わるかも」
ただ、今後すべてのラインアップがEVに移行すれば少し事情が変わることになり、というのもEVはガソリン車に比較すると派生車種がつくりやすいと言われているため。
例えばガソリン車だと、別の車を作ろうとなると、エンジン搭載位置や駆動方式などを車種ごとに作り変えたりする必要があり、プラットフォームやシャシーも個別に設計を行う必要があります。
ただ、EVだと「(バッテリー内臓の)スケートボード型シャシー」にモーターを搭載し、その上にキャビンを載せるというシンプルな構造を採用することになるので、FFだろうがFRだろうが4WDだろうが比較的簡単にレイアウトを変更でき、かつバッテリーサイズによって出力も容易に変更が可能です。※下の画像はトヨタのE-TNGA
-
参考【動画】トヨタが新型エレクトリックSUV発売を予告、加えて電動化ビジョンについて語る。トヨタがこうも壮大な計画をもっていたことをボクは今まで理解できなかった
| トヨタがなぜ今の今までピュアEVに手を出そうとしなかったのかがようやく分かった気がする | さて、トヨタはレクサスブランドにおける電動化の中核技術「DIRECT4」を公開したところですが、トヨタブ ...
続きを見る
つまりはコンパクトカーだろうがミニバンだろうがSUVだろうがスポーツカーだろうが「基本的に同じプラットフォーム」を持ち(BMWは将来的に、ひとつのプラットフォームに集約すると言及している)、違いはバッテリーサイズやモーターそしてその位置と数、サスペンションくらいということに。
あとは「上モノ(ボディ)」をそこに載せればいいだけという構造なので、この方法だと比較的(販売台数が少ない)スポーツカーであっても、社内での承認を取りやすいのかもしれません。
それでも新型S2000が登場するかどうかはわからないのが現在のホンダが置かれている立場ではありますが、やはり「新型S2000」には期待したいところではありますね。
-
参考【動画】元ピニンファリーナのデザイナーが「ホンダS2000コンセプト」を公開!なおS2000の前身であるSSMコンセプトはピニンファリーナの作品
| ホンダS2000は2024年に復活すると言われるが | さて、2017年までマクラーレンに在籍し、P1など現在のマクラーレンにつながる「顔」を作ったデザイナー、フランク・ステファンソン。今回、自分 ...
続きを見る
合わせて読みたい、「もしも」な新型車関連投稿
-
ホンダ「サイバー」CR-X後継モデルが登場したら?現代風要素を加味したレンダリングが登場
| ホンダにはもはやこういったクルマを作るだけの余力はないだろう | そのほかにも「もしも系」レンダリングを紹介 さて、デジタルワールドでは「もしもこんなクルマがあったなら」「このクルマが現代に蘇った ...
続きを見る
-
「もしも新型トヨタGR86が、ハチロク(AE86)オマージュのルックスで登場したら」というレンダリング。現実にはありえないが、なかなか魅力的かも
| どうやら海の向こうでもハチロクの人気は高いようだ | さて、トヨタはもうじき新型86を発表すると見られ、しかし今回は86ではなく「ハチロク(AE86)」が現代に蘇ったらというレンダリングが公開。作 ...
続きを見る
-
ホンダS2000が現代に登場したら?NSXのフロントデザインを持つ新型S2000のレンダリング
| 誰がどう見ても、紛うかたなきS2000 | CGアーティスト、Jon Sibal氏が「もしもホンダS2000が復活したら」というレンダリングを作成。説明がなくとも「これはホンダS2000」だとわか ...
続きを見る
参照:Rain Prisk