
| 日本語のラベルが付いているところを見るに、最初に日本で納車された個体なのかも |
それにしてもこのエアロパッケージの過激さには驚かされる
マクラーレン正規ディーラー、マクラーレン・フィラデルフィアにて「セナGTR」が販売中。
なお、販売価格は195万ドル(2億1500万円くらい)となっており、これは新車時の価格である140万ドル(1億5400万円くらい)を大きく超える設定です。
マクラーレン・セナGTRは「セナ」のサーキット走行専用モデルという位置づけで、その「セナ」の価格は約1億円。
そう考えるとセナGTRは新車価格であってもかなり(セナに比較し)高価ということになりますね。
マクラーレン・セナGTRはこんなクルマ
セナGTRの開発にあたって、マクラーレンは自社のレーシングプログラムを参考として、アンチロールバーの硬さ、車高、スプリングの硬さを調整できるフルアジャスタブルサスペンションシステムを採用しています。
さらに巨大なリアウイング、フロントスプリッター、リアディフューザーなど、複雑なエアロダイナミクスパッケージを採用、これらの要素を組み合わせることで、2,205ポンド(1,000kg)ものダウンフォースを生み出すことが可能になったとアナウンスされていますね。
 
パワートレインには、セナと同じく4.0リッターV8ツインターボを採用していますが、最高出力814ps、最大トルク590lb-ft(800Nm)を発揮するように改良され、車重はわずか2,619ポンド(1,188kg)まで削られることに。
そのためセナGTRは「マクラーレンがこれまでに生産した中で、F1マシンに次ぐ速さ」を持っていると言われます。
 
一昔前の「サーキット走行専用モデル」というと、市販車から様々なパーツを取り外すことでむしろ「市販車よりも安く」なる例があったものの、最近ではエアロパッケージや足回り、ブレーキシステム等を「アップグレード」することになるため、その価格が市販車に比較して大幅に上昇する例が大半です。
 
セナGTRの販売はわずか75台に絞られ、購入する権利があるのは「セナのオーナーのみ」という高いハードルが設けられたことでも有名(そう考えると、セナGTRには、セナをもう一台足しただけの値打ちがあると考えられる)。
 
このセナGTRのエクステリアは、ブルーのツートーンカラーで、ボディの下半分は明るいブルー、その他の部分は暗いブルーで彩られ、フロントカナード、ウイングミラー、リアウイングのアップライトなど、鮮やかなオレンジ色のアクセントをふんだんに使用しており、ホイールはブラック、ブレーキキャリパーはオレンジという強いコントラストが特徴です。
 
マクラーレン・セナGTRのインテリアはこんな感じ
そしてこちらはマクラーレン・セナGTRのインテリア。
サーキット走行専用車なので、色気なしの超スパルタン仕様。
 
シートベルトはサベルト製、そしてシート表皮にもサベルトの刺繍入り。
ヒップポジションはとんでもなく低く、「前が見えない」状態ですが、この車両を公道用にコンバートしてまで(公道で)乗ろうという人がいるのには驚かされます。
 
ステアリングホイール上のボタンはF1のようなカラフルなものではなく「ブラック」。
 
一応エアコンも装備される(A/C表示がある)模様。
 
走行距離はわずか65キロ(サーキット走行専用車だと、登録という概念がないので、新車/中古という区分もなく、よって走行距離が大きな指標となるのかも)。
アメリカで販売されている割にはマイル表示ではなく、かつメーターのフィルムには「こちら側のフィルムを剥がしてください」という日本語が見られるため、日本に納車された個体をマクラーレン・フィラデルフィアが買い付けたのかもしれませんね。
 
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