
| 思ったよりもその変化は大きかった |
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時価総額は販売台数とは無関係に「評価」「期待値」が大きく影響する
さて、Carwowが「2021年から2022年までの各自動車メーカーにおける時価総額の変遷」なる動画を公開。
この時価総額は株価と発行済株式数をかけた数字ということになりそうですが、それぞれの変遷をわかりやすくアニメーションで表示されており、実際に見てみると「こんなに変化があったのか・・・」と驚かされます。
まずこちらは2002年の時価総額で、トヨタの強さが目立ちます(この年にユーロ3が導入されている)。

かつて日産が強かった時期もあった
そして2003年になると日産がメルセデス・ベンツを逆転(この年にはテスラが創業)。

更にメルセデス・ベンツはホンダにも抜かれることに。
意外なことに、プジョーがフォルクスワーゲンと(ほぼ)並んでいますね。

このあたりはトヨタの独走状態です。

さらにリードを広げるトヨタ(ユーロ4が導入)。

メルセデス・ベンツとフォルクスワーゲンが伸び、BMW、SAIC(北京汽車)がランキングに登場。
一方でマツダは姿を消しています。

メンツは変わらず、しかしメルセデス・ベンツからBMWあたりまでが伸びていますね。

メルセデス・ベンツのランクが落ち、プジョーがランキングから消え、かわりに中国の東風汽車がランクイン。
ちなみにリーマンショックの影響にて全体的に時価総額が大きく縮小しています。
この年のトピックとしてはテスラ・モデルSが発売されたこと。

何を思ったかフォードが大きく伸びてGMがランクイン。
一方で日産はどんどん縮小しており、ここでスズキはランク外に。

微妙に順位が入れ替わり、東風汽車有限公司のかわりに韓国KIAが登場。
この年にユーロ5が導入されています。

フォルクスワーゲンが大きく伸びてトヨタとの差を詰めており、そのほかのブランドも順位を上げ、トヨタもうかうかしていられない、といった状況に。
この年にはテスラ・モデルXが発表されています。

ほぼメンツと順位は変わらず、しかしキアがトロップしてボルボがイン。
この年にようやくテスラ・モデルSがデリバリーされています。

フォルクスワーゲンが初の電気自動車、e-up!を発表。
なお、ボルボが一瞬で消え去りヒュンダイがイン。

ユーロ6が導入され、そしてこの年にフォルクスワーゲンの「ディーゼル不正事件」が発覚しています。

前年のディーゼル不正事件の影響によってフォルクスワーゲンが大きくダウン。

ここでついにテスラが登場。
なお、ホンダはいつの間にかズルズルと順位を下げています。

日産が消えるなど下位争いが熾烈に。

テスラがジリジリ順位を上げ・・・。

一気にブレイク。
フェラーリが登場しているのも見逃せないところです。

もうテスラが圧倒的。
一方、ここまでランクインしていたSAIC(上海汽車)が消え、BYDにNIOが入っていますが(メルセデス・ベンツを抜いている)、やはりエレクトリック化を進めるブランドやEVブランドの評価が高いようですね。
そしてホンダはどんどん存在感を失っており、このままだとランク外に落ちてしまうのかもしれません。

2001年から2021年までの「自動車メーカーの時価総額」変遷はこちら
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参照:carwow