>トヨタ/レクサス(Toyota/LEXUS)

まさにバブルの申し子!500台限定、トヨタ・ソアラのオープン版「エアロトップ」が米国に輸出され300万円オーバーで落札される。なおレースにシートカバーつき

2021/10/16

まさにバブルの申し子!500台限定、トヨタ・ソアラのオープン版「エアロトップ」が米国に輸出され300万円オーバーで落札される。なおレースにシートカバーつき

| その仕様はまさに「オッサンホイホイ」、当時っぽいカスタムも満載 |

当時日本はバブル真っ盛り、なんでもアリの時代だった

さて、アメリカにおける日本国内専用車(JDM)の人気の高さはよく知られるところですが、今回「トヨタ・ソアラ・エアロキャビン」が米中古車売買サイトへと売りに出され、28,500ドル(約320万円くらい)で販売されることに。

「ソアラ・エアロキャビン」とは聞き慣れない名前ではありますが、これは当時(1989年)500台のみの限定にて生産された特別仕様車(珍車)で、いわゆる「電動ハードトップ」を備えています。

Toyota-Soarer-Aerocabin (15)

当時は色々と変なクルマが作られた時代だった

なお、1989年というとバブル経済まっさかりであり、このトヨタ・ソアラ・エアロキャビンだけではなく奇妙なクルマが多数リリースされた時代でもあります。

このソアラ・エアロキャビンの新車価格は「430万円」に設定されていて、今の水準からすると結構安いように思えるものの、当時はホンダ・シビックが160万円くらいで購入できたと記憶しているので、相対的にかなり高価なクルマであったということもわかります。

Toyota-Soarer-Aerocabin (2)

搭載されるエンジンは3リッター直6ターボ(7M-GTEU/240馬力)、ボディサイズは全長4675ミリ、全幅1725ミリ、全高1345ミリ。

メタルトップを備えるオープンといえど、「フルオープン」となるわけではなく、ルーフとリアウインドウ(の表面)が車体後部に格納されるのみで、AピラーからCピラーに至るまでのフレームが残ります。

Toyota-Soarer-Aerocabin (3)

テールランプには「3.0GT」「TOYOTA SOARER」の文字がインテグレートされ、これは当時画期的だったデザイン。

マフラーは1990年代に流行していた「砲弾型」で、これは日本で装着され、そのままアメリカへと輸出されたのでしょうね。

Toyota-Soarer-Aerocabin (4)

このソアラ・エロキャビンにはけっこう手が入っていて、BBS製18インチホイール、BBS製ブラックラグナット、ファルケン製タイヤ、テイン製車高調、メルセデスS500用ブレンボ製4ピストンフロントキャリパー、三菱ランサーEvo IV用ブレンボ製2ピストンリアキャリパー、ドリルド&スリット入りフロント&リアブレーキローター、Project Mu製スチール製メッシュブレーキラインなどが「装着されているカスタムパーツ」として記載されています。

Toyota-Soarer-Aerocabin (5)

トヨタ・ソアラ・エアロキャビンは「2シーター」

なお、車体構造は大きく変わり、こちらはルーフ収納スペース。

Toyota-Soarer-Aerocabin (7)

トランクスペースはルーフに圧迫されるため、「極小」となっています。

Toyota-Soarer-Aerocabin (8)

ルーフを開け放った後に上から見るとこう。

Toyota-Soarer-Aerocabin (6)

なんとレースのカバー付き!

もちろんこれは当時の純正オプションなのだと思われますが、このレースのシートカバーは日本独特の装備だと思われ、しかし一時は「当たり前のようにどの車にも装備されていた」ような記憶もあり、いったい何だったんだろうな・・・と思ったりします。

Toyota-Soarer-Aerocabin (9)

メーターは(当時衝撃だった)スペーストロンメーター。

Toyota-Soarer-Aerocabin (10)

この後トヨタは「オプティトロンメーター」や、アルテッツァのクロノグラフ風メーターを発表しており(つまりメーターにはこだわっていた)、その後は欧州や米国の自動車メーカーに先行され、「デジタル(液晶)メーター」では大きく差をつけられている状態ですね。

Toyota-Soarer-Aerocabin (11)

懐かしの「カーステレオ」。

テクニクス製の2DIN仕様で、下段はCDチェンジャーのコントロール部となっている模様。

Toyota-Soarer-Aerocabin (12)

JUN
JUN
「メタル」や「ドルビー」の表示が泣かせる!

リアシートは廃止されて「2シーター」へ。

当時はかなり贅沢な車であったのでしょうね。

Toyota-Soarer-Aerocabin (13)

エンジンルームを見るとフルチューン状態で、大型インタークーラーと専用パイピング、HKS製ブローオフバルブ、リサーキュレーションキット、ブリッツ製エアインテーク、Koyo製ラジエター、HKS製ダウンパイプとテストパイプ、ブリッツ製Nur Specキャットバックエキゾースト、そしてクスコ製ストラットタワーブレースが装着されている、とのこと。

Toyota-Soarer-Aerocabin (14)

参照:Cars & Bids

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Cirqua_Recommend / 1845256

->トヨタ/レクサス(Toyota/LEXUS)
-, , ,