| クルマの表情はやはりグリルとヘッドライトで決まるようだ |
ただしBMWの場合は「キドニーグリルに頼りすぎ」で、それがなければ没個性という批判も
さて、ハンガリーの自動車デザイナー、Laszlo Varga氏が「BMW M2クーペ」をイメージしたレンダリングを公開。
なお、ベースとなるBMW 2シリーズ・クーペは既に発売されており、よって実際のM2は比較的容易に想像が可能な状況ではありますが、今回同氏が考えたのは「それとは別の」M2である模様。
つまり、現実世界のM2ではなく、自分の世界の中にある「M2」だということになりそうですね。
そして同氏は様々なグリルやヘッドライト、テールランプを持つBMW M2のデザインを作成していますが、見る限りではいずれも「2002」をイメージしていものと見られます。
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キドニーグリルの可能性は無限大
なお、BMW最大のデザイン的特徴はやはり「キドニーグリル」。
もちろん今回のデザインについてもキドニーグリルの可能性を模索しているように見えますが、ここまでいろいろなものを考えられるということには驚かされます。
左は「正方形」、そして内側はダイヤモンドパターンのように見えるメッシュを採用しており、右もまた正方形ではあるものの、内側には「X」をモチーフにしたルーバーが設けられ、グリルの下にはさらにダクト、そして掘り込みがあるようですね。
ヘッドライトやフロントバンパー下部の形状もそれぞれ異なり、このデザイナーはいろいろな引き出しを持っていることも伺わせます。
こちらは「正方形」キドニー採用、しかしインナーやヘッドライト、バンパーやボンネットのバージョン違い。
こちらはリア。
ウインドウが「ルーバー」となっていますね。
こちらはある意味では「現実的」なデザイン。
右上の「サングラスっぽい」左右連結デザインはなかなか面白いですね。
BMWは「レトロ」路線に興味はないと言うが
なお、現在いくつかの自動車メーカー/ブランドは「レトロ」デザインを採用しており、フォードや日産はその最たる例かも。
一方でけしてレトロには走らない例もあり、BMWはそういった自動車メーカーのひとつでもありますね。
ただしBMWファンの多くは「2002」の現代版そして復活を臨んでいるものと思われ、であればM2にこういったデザインを与えるのも面白そう。
リアも一気に「レトロ」になっていますね。
そしてこちらもやっぱりレトロ。
BMWのデザインは未来に向かう
一方でこちらは「未来志向」。
未来というよりはSFっぽいイメージも感じられ、グリルやヘッドライトのほかにも、左上のように「車体を上下で二分割する」という面白いデザインも見られます。
こちらも排気ダクト風のキドニーグリルを持つフューチャーな一台。
参考までに、この縦長キドニーグリルは過去の「328」にまで遡ることができるようですね。
こちらはリアのデザインですが、よくもこれだけのバリエーションを思いつくなあ、と感心します。
こちらは「さらに未来」に進んだレンダリング。
おそらくはEVなのだと思われ、キドニーグリルは吸気のためではなく、BMWとしてのアイデンティティを主張する手段として存在するのみ。
そして「平時」はツルっとしたパネルにとどまるようですが、発光するとキドニーグリルを連想させるグラフィックを映し出すようですね。
なお、リアセクションには様々なメッセージを表示できるようで、「KEEP DISTANCE」「M MODE」などの文字を発光によって示しています。
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参照:Laszlo Varga