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アストンマーティンの新型ミドシップスーパーカー最新情報!「V8+HV」、「エントリーモデルという位置づけで3700万円くらい」「ヴァンキッシュの名を使用しない可能性が高い」

2022/03/29

アストンマーティン

| アストンマーティンはコロナウイルスのパンデミック以降に経営陣が入れ替わり、その方向性が大きく変わりつつある |

今後、同社の計画にはさらに様々な変更が生じるだろう

さて、アストンマーティンはミドシップハイパーカー「ヴァルキリー」の納車をついに開始しており、さらにはこれに続く「ヴァルハラ」について言及していますが、今回はその下に位置する「新型スーパーカー」についても触れています。

アストンマーティンはヴァルキリーを発表した際、ヴァルハラ、そしてミドシップ化する次期ヴァンキッシュという3つの「ミドシップ」ラインアップにてフェラーリやマクラーレン、ランボルギーニといったスーパーカーメーカーに対抗するという意向を示し、実際にフェラーリやマクラーレンから多くのエンジニア、そしてテストドライバーを引き抜くことに。

これについて、「やはりスーパーカーやハイパーカーはミドシップでないと」という風潮に応じるため、そしてミドシップスポーツを全く持たないというアストンマーティンの現状を反映しての方針だったと認識していますが、アストンマーティンとしてもそう簡単に(フェラーリ等と肩を並べることは)うまくゆかないだろうと考えていたようで、しかしそこで採用したのが「すべてのロードカーどころか、レーシングカーすら凌駕してしまう」運動性能を持つヴァルキリーの投入。

つまり、これによってアストンマーティンのミドシップスポーツは優れているという印象を世に与え、そこからヴァルハラ、新ヴァンキッシュという具合に「下へ」展開する計画を立てたわけですね(これによって市場への浸透度を高める)。

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アストンマーティンの新型ミドシップスポーツは2023年に発売?

そこで今回出てきた話が「ヴァルキリー、ヴァルハラに続く第三のミドシップスポーツは2023年に発売」という報道。

当初の計画だと、この「第三の」ミドシップスポーツは(上述の通り)フルモデルチェンジされるヴァンキッシュになるはずだったのですが、アストンマーティンの現ローレンス・ストロール会長によれば、「第三のミドシップスポーツについては、ヴァンキッシュの名称を取りやめる可能性が高い」とのこと。※実際のところ、新型ヴァンキッシュは2025年に発売すると最近語られているので、第三のミドシップとヴァンキッシュは別モノだと考えたほうが良さそう

その理由は不明ではあるものの、おそらく(新型ミドシップが)現在のヴァンキッシュと関連性を持たないこと、そして2019年に発表された新型ヴァンキッシュ・コンセプトとも大きく異るクルマになる可能性が高いことから、ヴァンキッシュの名を使用する意味やメリットが感じられないと判断したのかも。

「第三のミドシップ・アストンマーティン」はどんなクルマに?

そこで気になるのがこの「第三のミドシップスポーツカー」がどんなクルマになるのかということで、しかし報道によれば「カーボンファイバーモノコックをベースに、フラッグシップのヴァルキリーからインスパイアされたエアロダイナミクスを採用する」とのこと。

ただしサーキット走行を主眼に置いたヴァルキリーとは異なって公道走行に特化し、様々な快適装備を追加することにより、重量は少なくとも1,500kgになるほか、2022年末からアストンマーティン全車種に展開される新しいインフォテインメントシステムが採用されるとも報じられています。

ちなみにアストンマーティンは(現在の経営体制となる前に)新型V6エンジンの開発を進めていたものの、ローレンス・ストロール氏の経営となった後にはこのエンジンの開発を中止し、株式保有比率を高めていたメルセデスAMG製の4リッターV8エンジンをかわりに採用すると発表。

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よって、今回話が出てきた新型ミドシップスーパーカーについても、V6エンジンではなく、メルセデスAMG製のV8ツインターボエンジンをプラグインハイブリッドシステムの一部として採用する可能性が高いのかも。

ただ、コストや日常性の観点から(ヴァルハラやAMG GTブラックシリーズに採用される)フラットプレーンクランクではなく、メルセデスAMG GT 63 Sと同じエンジン(つまり最高出力630ps、最大トルク900Nm版)を採用するものと見られ、しかしこれにエレクトリックモーターを組み合わせることでプラス201ps(150kW / 204PS)を獲得し、合計出力は831ps(620kW / 843PS)になるとも推測されています。

このアストンマーティン「第三の」ミドシップスポーツは同社にとっての「ミドシップスポーツのエントリーモデル」になると言われますが、ライバルとしてはフェラーリ296GTB、ランボルギーニ・ウラカンの後継モデル、マクラーレン720Sの後継モデルになると考えて良さそうですね。※価格的にも3700万円くらい、つまりフェラーリ296GTBと同じくらいになるだろうと言われている

アストンマーティンは(大株主のメルセデスAMGの意向もあり)今後電動化を強力に推し進めることになるかと思いますが、一方ではサーキット走行専用のガソリン車を作り続ける計画もあると言い、これらの全容が明らかになるにはまだまだ時間を要するのかもしれません。

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参照:Autocar

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