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メルセデス・ベンツ(Mercedes-Benz/AMG)

メルセデス・ベンツが公式に300SLRを182億円で売却したと発表!「自動車史上もっとも高価なクルマになり、メルセデス・ベンツの価値の高さが証明された」

投稿日:2022/05/21 更新日:

メルセデス・ベンツが公式に300SLRを182億円で売却したと発表!「自動車史上もっとも高価なクルマになり、メルセデス・ベンツの価値の高さが証明された」

| 売却した金額は「メルセデス・ベンツ基金」設立に充て、若者の教育のために活用するようだ |

てっきり売却益は電動化のための原資に充当するものと思ったが

さて、先日「自動車史上最高額にて落札された」というウワサの出たメルセデス・ベンツ300SLRウーレンハウトクーペですが、今回メルセデス・ベンツが公式に「1億3500万ユーロ(182億円)で落札され、自動車の歴史上、メルセデス・ベンツ300SLRウーレンハウトクーペはもっとも価値の高いクルマになった」とアナウンスしています。

自動車史上最高額の182億円でメルセデス・ベンツ300SLRが売却されたとのウワサ。これまでのトップだったフェラーリ250GTOの「62億円」に3倍の差をつける
自動車史上最高額の182億円でメルセデス・ベンツ300SLRが売却されたとのウワサ。これまでのトップだったフェラーリ250GTOの「62億円」に3倍の差をつける

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このメルセデス・ベンツ300SLR ウーレンハウトクーペの売却について、5月5日にメルセデス・ベンツ博物館にて、オークショニアであるRMサザビーズの協力のもとオークションが開催されたとのことで、招待客はメルセデス・ベンツの顧客や、メルセデス・ベンツの企業価値に共感する国際的な自動車・美術品コレクターの面々だったといい、そのうちの「匿名の一名」がこの恐るべき金額にて購入したということになりますね。

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メルセデス・ベンツ300SLR ウーレンハウトクーペとは?

メルセデス・ベンツ300SLR ウーレンハウトクーペは、9台のみが製造されたレーシングカー「300SLR」のうち、2台のみが製造されたクーペモデルを指し(残りはすべてオープン)、開発者兼チーフエンジニアのルドルフ・ウーレンハウトにちなんで名付けられています。

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300SLRそのものは、1955年のミッレ・ミリアでサー・スターリング・モスとファン・マヌエル・ファンジオが1-2フィニッシュを決めたことでも知られるオープントップのレーシングカーで、メルセデス・ベンツはこのクーペモデルを別のレースにて走らせようとしたものの、同じ1955年にル・マンにて発生した「モータースポーツ史上最大の悲劇」に300SLRが関係したことに責任を感じて同社はモータースポーツから撤退し、結果的に300SLR ウーレンハウトクーペは活躍の場を奪われてしまうことに。※300SLRのボディにはマグネシウムが多く使用されていたためクラッシュ後に勢いよく燃え上がり、結果としてモータースポーツ史上最悪となる「観客83人が死亡、180人以上が負傷」するという事故が起きた

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【動画】存在するのは世界に2台のみ、時価総額110億円とも言われるメルセデス300SLRのレビュー動画が登場
【動画】存在するのは世界に2台のみ、時価総額110億円とも言われるメルセデス300SLRのレビュー動画が登場

| ここまで詳細なメルセデス300SLRのレビューは存在しなかった |この記事のもくじ| ここまで詳細なメルセデス300SLRのレビューは存在しなかった |おそらく今後もこの2台がメルセデス・ベンツの ...

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かくして行き場を失った300SLR ウーレンハウトクーペの2台のうち1台メルセデス・ベンツ内にて放置され、もう一台はルドルフ・ウーレンハウトが通勤に使用していたそうですが、こういった経緯もあって2台ともが「一度もメルセデス・ベンツから出たことはなく」、その意味でも非常に貴重なクルマということがわかります。

なお、残る一台はメルセデス・ベンツ・ミュージアムに所蔵されており、メルセデス・ベンツがこれを手放すことはないと思われるので、今回の落札金額である「182億円」はあながち高いということはできないかもしれません。

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このメルセデス・ベンツ300SLRウーレンハウトクーペは、「ガルウイングドア」を採用していることが外観上の最大の特徴となりますが、これはスペースフレームシャシーの構造上(剛性確保のためにサイドシルが高く分厚くい)、通常の横開きドアではドライバーが乗降することが極めて困難だという理由から考案されたもので、完全に実用面からの採用です(当時、まさかそれがメルセデス・ベンツの市販車における重要なアイコンになるとは思わなかったことだろう)。

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収益金は「メルセデス・ベンツ基金」の設立に

なお、この売却金額については世界各地に設立する「メルセデス・ベンツ基金」に回されるといい、これは環境科学や脱炭素の分野にて、若者の教育や研究を行うための奨学金を提供される、とのこと。

メルセデス・ベンツCEO、オラ・ケレニウス氏によれば「300SLR ウーレンハウト クーペは、スポーツカー開発のマイルストーンであり、私たちのブランドを形成してきた重要な歴史的要素です。この2台のユニークなスポーツカーのうち1台を売却するという決断は、非常に健全な理由によるもので、善意の活動に貢献するためです。オークションの収益は、グローバルな奨学金プログラムに充てられます。メルセデス・ベンツ基金は、ルドルフ・ウーレンハウトの革新的な足跡をたどり、素晴らしい新技術、特に脱炭素と資源保護という重要な目標を支える技術を開発する新しい世代を後押ししたいと考えています。同時に、自動車に支払われる価格が過去最高となったことは、並外れたことであり、身の引き締まる思いです。メルセデス・ベンツは、世界で最も価値のあるクルマであることが証明されたのです」。

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さらにメルセデス・ベンツ ヘリテージの責任者であるマーカス・ブライトシュヴェルト氏は、「過去と未来のエンジニアリングおよび脱炭素技術をつなぐこの取り組みに、私たちの歴史的コレクションが貢献できることを誇りに思います。今回落札された300SLR ウーレンハウト クーペは特別な機会に一般公開され、2台目のオリジナル300SLR クーペは会社の所有となり、シュトゥットガルトのメルセデス・ベンツ・ミュージアムに展示される予定です」とコメント。

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300SLR ウーレンハウト クーペは、当時こそ「悲運」のクルマではあったものの、結果としてその誕生にまつわる特別な状況、ユニークなデザイン、革新的な技術が後のメルセデス・ベンツの資産となり、今日までその神秘性を保ち続け、世界で最も重要な自動車のアイコンのひとつとなったのは注目に値する事実かもしれませんね。

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参照:Mercedes-Benz

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JUN

人生において戻せないもの、それは4つ。「失われた機会、過ぎ去った時間、放たれた矢、口から出た言葉」。とにかくチャレンジ、しかし紳士的にありたいと思います。

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